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ぬか床の妖精  作者: メタボ戦士
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第五話 二日目昼〜夕方

 午後の講義も真面目に受けた。

 

 その後は、いつもは所属している写真部で活動するのだが、今日は喫茶店のバイトがあって忙しいので少し写真部に顔を出して帰った。

 

 喫茶店に向かった。

 喫茶店に着いたら、喫茶店のマスターである石黒 太郎(59)マスターに挨拶をしてから、仕事着に着替えた。

 このお店は、地域に根付いている昔懐かしいお店だ。

 お客さんは近所のお年寄りの方々が多く、よくこのお店で世間話しつつ、ここのコーヒーを飲んでくつろいでいる。

 ここのコーヒーは石黒マスターがこだわりの逸品だ。

 使う豆の産地から使う機械、コーヒーの淹れ方まで、細部までこだわっている。

 だからここの喫茶店のメニューの中で、1番の人気だ。

 2番目は硬めのプリン。

 俺は3番目のここの昔ながらのナポリタンが好きだ。

 ナポリタンの具材は定番のピーマン、玉ねぎ、ウインナー。パスタの麺はあえて茹でてから2、3時間冷蔵庫に保存したものを使う。

 そうすることによって水分を吸い、ソースとなじみやすくなる。

 冷蔵庫に保存する前に少量の油を入れると麺がくっつかない。

 作り方は具材をバターで炒め、マスター特製トマトケッチャプを入れる。

 トマトソースの酸味を軽く飛ばしたあと麺を入れ、さっと炒めて完成。

 材料はマスター特製トマトケッチャプ以外はどこでも手に入るのに、自分の家で同じように作ってもこの味にならないから不思議だ。

 1度だけ石黒マスターにマスター特製トマトケッチャプの作り方を聞いたことがあった。

 

 石黒マスターには、

「秘密だよ。まぁしいて言うなら愛情かな。」とはぐらかされた。

 

 それ以来聞いてない。

 

 ·······まぁそんな話はいったん置いといて。

 

 今日は天気が雨だったので、いつもよりお客さんは少ない。

 だからテーブルを拭いたり、トイレ掃除をしたりして時間を潰していた。

 

 そんなとき石黒マスターが、

「お客さんもいないから今日は、新商品の案でも一緒に考えよう。」と言った。

 

 唐突だったので、「わかりました」としか言えなかった。


「やっぱり、1番人気のコーヒーとセットで楽しめるものがいいね。小津家川君は何か案はないかい」


「ケーキ類はここの喫茶店、売っていませんよね。」


「焼き菓子やプリンは売っているけど、確かに売ってないね。なるほどそれは良い案だね。」

 

 なんやかんやあり、後は石黒マスターが新商品のケーキの試作を後日作ることが決まり、今日のバイトは終わった。

 

 俺はぬかさんに頼まれていたあら塩といりぬかあと、今日の夕飯の材料を買い、家に帰って来た。


 俺は「ぬかさんただいま。」と言って玄関には言ったら、ぬかさんがリビングのテーブルの上でだらけながら、テレビを視聴していた。






 

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