第四話 二日目朝〜昼
バスで通学して、始まる20分前に大学に到着した。
通っている大学はBランクの国立大だ。
俺は文系で学部は就職に有利な経済学部。
講義が始まる前に、講義室に行った。
中に入ったら、後ろの席が埋まっていた。
どこの席に座ろうかと迷っていたら、
「おーい、岩鬼〜俺の隣座れよー!」と俺に手を振って大声で呼ぶ男がいた。
こいつは幼稚園からの友逹の潮田 高次だ。
俺は「高次、ありがとう。今、そっち行くわ。」と言って、高次の隣の席に座った。
講義が始まる5分前に、この講義担当の大学の教授
長谷川 慧教授が来た。
長谷川教授は、59歳で、機械音痴だ。
出席確認は、点呼だ。
他の先生とかは、ICカードだったり、出席アプリで楽なのに。
点呼は時間がかかるから面倒くさい。
点呼が終わり講義が始まった。
長谷川教授の声は眠りを誘う声だから4割学生は寝ている。
俺は眠りを我慢して、90分の講義を受けきった。
次の講義も真面目に受けてなんやかんや時間が経ってお昼になった。
お昼は高次と理系の高校からの友達の水川 大貴で食堂に行った。この食堂は低価格で学生の財布に優しい。
俺はガッツリ食べたかったから、生姜焼き定食にした。
高次は唐揚げ定食。大貴はさば味噌定食にした。
生姜焼きを食べようとしたら、高次が
「生姜焼きも美味しそうだな〜3枚あるから1枚、俺の唐揚げ1個と交換してくれ。」とお願いしてきた。
俺は「おう。わかった。」と言って高次の皿に生姜焼き1枚あげた後、高次から唐揚げをもらった。
それを見ていた大貴が、「お前ら、仲いいな。」と呆れた顔をしていた。
俺と高次は、「約15年、一緒にいるからな。」とハモった。
大貴は、
「ハモるとか、仲良すぎだろ。俺はお前らと3年だけだから、少し疎外感あるわ。」とふざけつつ、少し寂しそうに言った。
高次は、「15年も3年も友達であることは、変わらねえよ。」と熱く言った。
大貴は、「高次は本当、熱い男だな。」と言い。
俺も、「たまにそういう熱いことが言えるから、女子にモテるんだな。」と茶化した。
高次は、「照れるから、2人供そんなこと、言うなよ〜」と赤面していた。俺達は、その後も仲良くお昼を食べた。