相方登場
友達にこういう流れで行く。ってのを見せたら「テンプレだな。」と言われました。
あえて言おう。テンプレ☆万☆歳☆!!
作者はこんなキャラです。サーセン。
「お待たせ」
「大丈夫。待ってない」
僕は画面の前で苦笑いを浮かべた。
今は魔法使いではなく剣士、というより侍の姿をしたキャラでログインしている。そして画面の中で僕の侍の前に立つキャラこそ相方であるキャロルだ。職はプリースト(聖職者)。
どこのオンラインゲームでも支援系の魔法を得意とするジョブだ。
「今日はどこに行ってみる?」
「まかせる」
「一番困る返答だね……」
「何が困る?」
「えーと……。じゃあ沖縄とかどうかな?」
「着いて行く」
「了解」
知らない人にはそっけなく感じるかもしれないが、これは翻訳機の関係でこうなってしまうのだと理解して欲しい。
詳しい説明は省くが単語だけを読み取り接続詞などは省くように出来ている。どうしても知りたい人はどこぞの翻訳機で日本語⇒英語⇒日本語とやってみるといい。それでなんとなく理解できるだろう。
「ここからだと船で1時間くらいかかっちゃうな」
「釣り。食糧取る」
「OK。そうしよう」
「餌」
「大丈夫。2時間くらい釣ってられるよ」
「わかった」
◇
「あっと、もう1時か。ごめんキャロルそろそろ落ちるよ」
「今日早い」
「うん。もう学校が始まったんだ」
「そう。仕方ない」
「ごめんね。また明日遊ぼう」
「わかった。おやすみ」
「うん。おやすみ」
チャットログにそう出たのを確認して、「アース」からログアウトする。そのままパソコンの電源も落とした。
僕はキャロルと時間が合わないのを残念に思いながら眠りについた。