寝不足の理由
今夜は麻雀だってお(^ω^)
「どうしたんだ?テンション低いぞ?」
衛が不思議そうに尋ねてくる。僕は机に項垂れたまま、顔も上げずに返答する。
「昨日、アースが出来なかったから……」
「それだけで!?」
「晃君。……嘘よね?」
僕はそのまま沈黙する。それをどう捉えたのか、2人がうろたえ始めた。僕が答える気がないと悟ったらしく、同じく沈黙を守っていた茜と大助が補足する。大助はあからさまに呆れたような溜息を吐いている。
「正確には『アースが出来なかったから、暇つぶしに掲示板炎上させて遊んでた。それで気が付いたら深夜の3時を回っていたので寝不足気味』なんだそうだ」
僕はそのまま沈黙を守る。ああ、瞼が重いや……。
「……なんというか」
「……そうね」
「ほっとけば昼までには戻るだろ」
全員が呆れたような溜息を吐くと、僕から視線を外した。茜は会話の内容に付いていけないようで僕にちょっかいを出してくる。正直なところ、今だけは寝かせておいて欲しい。
「茜、やめて……。融ける……」
「あきちゃん融けるのー?」
「うん……。だからやめて……」
突き出される指を払いのけながら茜に抗議の声を上げる。茜は笑いながらもやめる気配を見せてくれない。寝不足で潰れかけている幼馴染を静かに寝かせてあげるという選択肢はないようだ……。
「あきら、必死だな……」
「必死過ぎて引くわね」
「晃、残念過ぎるぜっ」
「衛に残念とか言われたら終わりだな」
「晃君……。不憫ね……」
「待て!お前らの評価で俺は一体どういう位置にいるんだ!?」
やたら騒がしい外野では、大助と真樹が無言で視線を合わせると息を揃えてはっきりと言い切った。
「「(頭が)かわいそうなやつ」」
「発言の前に開けた一瞬の間はなんだ!?」
「聞かない方がいいぜ?」
「……世の中にはね。知らない方が幸せっていうこともあるのよ。抹茶アイスの原材料とかね」
「俺の評価は『知らなければ良かった雑学』レベル!?」
相変わらず襲いかかってくる茜の指を撃退しながら、仲のいいクラスメイト達の馬鹿話をなんとはなしに聞いていた。
ふと、なんとなく転校生の席へと目を向ける。そこには昨日と変わらず、大量の人が押し掛けてきていた。むしろ昨日より増えているようだ。正直なところ、教室内に圧迫感があり非常に鬱陶しい。心の中で消えてくれないかなーなどと、発言したら不味い立場になるのが明白な台詞が思い浮かぶ。流石に学校生活がしんどくなりそうなので言ったりはしないが……。
「あ痛っ」
軽く物思いに耽ったせいで、飽きもせず攻撃を繰り出していた茜の指が的中する。よく言えばとても落ち着いた、悪く言えば非常にとろい茜に当てられたことに、ただでさえ寝不足で低いテンションが更に下降した。
「茜~」
「なーに?あきちゃん」
もちろんこの間も攻防が繰り広げられている。
「愛してるー。だからやめて」
何かが割れるような音(僕の中で)がすると同時に、茜の動きが完全に停止した。計画通り!(人の悪い笑みを浮かべて)よし!これで寝れる!
そのまま落ちていく意識を広い上げようともせず、そのまま落ちるのにまかせて意識を手放した。
ある程度の頻度で更新していきたい(願望
来週はジャンプやらなんやらが合併でないので、比較的早く更新出来る!……と思います。
自信はありません。
◇
追記:12月14日(月)
ジャンプが合併だと勘違しておりました。
コンビニにて最新号のジャンプを発見。ただただ驚愕。そして現在、ここに書きこんだことへと羞恥にさらされております。
もしも私のせいで勘違いなされてしまった方、本当に申し訳ありません……。
なんか、もう、うわぁー……。