上手な手品
手品師になるのが夢なんだ。
だから、頑張って練習してる。
でもなかなか上達しないな。
コインを隠すっていう手品をしようと思ってるんだけど、いつも失敗してしまう。
コツをつかめば、成功するってきいたけど、そのコツがわからないから困ってるんだよ。
上達本とか、たくさん読んでるけど参考にならないな。
向いてないのかも。
そんなことを考えていたら、住んでいる町に手品師がやってきた。
町の空き地でいろいろな隠す手品を披露してくれる。
本当にすごい。
その場からまったく音もせずにみんな消えてしまうなんて。
いったいどうやってやってるのか分からない。
手品師が手品を披露し終えたあと、せっかくだからアドバイスをしてもらおうと思った。
おそるおそる話しかけると、快く応じてくれる。
「何人もの子供を一瞬で目の前から消しちゃったけど、どうやってやったんですか? コツとかあるんですか?」
すると手品師はにっこり笑って言った。
「コツなんてないよ、手品じゃなくて本当だからね」
手品師は目に前で、手品道具のステッキを振った。
すると目の前が真っ暗になった。




