08.【絵師】夏まつり ▷【作者】 志茂塚 ゆり
★絵師情報★
絵師:夏まつり
描きやすい性別 :どちらでも
描きやすい年齢 :0~20くらいの若者
描きにくい人物:中年~年配は未経験です
描けない人物:顔が人ではないキャラは難しいかもです。耳が尖ってるとか、猫耳とか、パーツであれば大丈夫です。
★キャラクター依頼内容★
【部門】初心者ウェルカム部門
【絵師】夏まつり
【作者】志茂塚ゆり
【出演作品】月下のアトリエ
【作品URL】https://ncode.syosetu.com/n7906ez/
【ジャンル】ハイファンタジー
【名前】アミュウ・カーター
【性別】女性
【種族、人種】人間
【年齢】18歳くらい
【身長】150cmあるかないか
【体重】40kgあるかないか
【髪型・髪色】くるんくるんの金髪巻き毛です。
【目つき・目の色】青いどんぐりまなこ
【肌の色】色白
【体型】瘦せていて、お胸も薄っぺらです。
【服装】青いスモックの下に、綿レースのアンダーワンピースを着ています。
水色のフェルトのショールを羽織ることもあります。
【表情】笑顔または憂い顔。
自立心が強く勝気で、困っている人に手を差し伸べる優しさを併せ持っています。
自分の心を冷静に分析できる反面、本当の気持ちを言えずにいる面もあります。
【性格】勝気で真面目かつ冷静。
自分の気持ちを押し込めてしまいがちですが、根は素直で優しい子です。
また、自らの仕事に誇りと自信を持っています。
【その他】田舎町の外れの森の小屋で、よろず屋魔術師を営む魔女の女の子。
薬草を調合したり、おまじないをかけたり、住人の困りごとに対応します。
いわゆる攻撃魔法的なものは一切使えず、昔ながらの儀式魔術を使います。
蓮飾りの杖に乗って空を飛ぶことができます。
Mission complete!
★絵師コメント★(文:夏まつり)
こんにちは、夏まつりです。このたびはとっても魅力的なキャラクターを描かせていただきましてありがとうございました!
キャラクター依頼内容からすでにキャラの魅力が伝わってきてわくわくしましたし、読んでみるととっても頑張り屋さんで優しい女の子だなって思いました(*´▽`*)
【作業環境】
端末:iPad mini / Apple pencil
アプリ:ibisPaint
デッサン人形アプリ:easypose
【1. 構図検討】
どんな感じで描こうかなー、っとざっくりポーズを考えます。この工程は頭にイメージができているときはすっ飛ばします。
【2. アプリでポーズを作る】
アプリでデッサン人形をくるくる回します。この作業はだいたいスマホ。
アプリでやるメリットは、外(電車の中とか)でも作業できることです。でも手が胴体にめり込んだり関節が変な方向に曲げられちゃったりするのが悩ましい。
【3. デッサン人形を見ながらラフを描く】
ラフを描いて色をザクッと塗ります。このときの色レイヤーは一枚。はみ出してもいーやとざかざか塗ります。ラフを確認いただくために、いつもよりはきれいに塗りました(いつもはもっとひどい)
構図が決められなかったので3パターン描きます。
(左)普通の一枚絵
キャラクター依頼内容やいただいた資料を見ながら最初に描いたもの。胸を本当にぺったんこにするか迷って、お気持ち程度にふくらませました。
(中央)「1-6.結界のむこうへ」のシーンから
小柄を握りながら十字を切るシーンがかっこよかったのです。
(右)「1-14.雨上がりの珍道」のシーンから
警戒しまくりなのに飴をあげてしまうアミュウさん、優しくて可愛い。聖輝さんもいいキャラで好きです。色は間違えました。
志茂塚さんにお送りしたところ、最後まで描きたいと思ったやつでいいですよと言っていただけました。だいぶ迷ったのですが、キャラを描く企画なのだから、顔が一番可愛く描けたやつにしようかな、ということで①に。
【4. ラフの修正】
ここでラフを結合してコピーし、モノクロにします。カラーラフはカラーラフで残しつつ、モノクロの状態で歪みをチェック。このモノクロ状態が一番絵の歪みに気付きやすいと聞いたので。
左目の位置が離れすぎかなと思ったので、ペン入れ前に位置調整しました。この作業では投げ縄ツールで切り取って移動したり、ラフの上にさらに線を書いたりしているので、とても人様には見せられません。
【5. ペン入れ】
修正したモノクロラフを薄くして、その上にペン入れをします。線画には後で色を塗るので、忘れずにレイヤーモードを乗算にしておきます。
まぶたは前髪で隠れるので別レイヤー。瞳は主線なしで塗るので、色レイヤーを作り、仮塗りしておきます。
【6. レイヤーわけ】
カラーラフの色をスポイトツールでとりつつ、色ごとにレイヤーを分けます。同じ色でも、重なる部分は別レイヤーにします。たとえば、顔と首はどちらも肌色ですが、影が違うのでレイヤーは別。
レイヤーを分けたら、色調や彩度、明度をいじって各パーツの色も調整します。
【7. 色塗り】
では塗ります。えいっ。
塗っている間、絵師コメントのことをすっかり忘れていたので、途中経過は残していません。
目を最後に塗ったら目だけが濃く浮いてしまったので、髪や服にオーバーレイで青を薄く乗せて調整しています。
後ろ髪は最近の流行り(?)っぽく薄くしようと思っていましたが、しっくりこなかったので結局暗い色に変えました。
丸いほわほわも単色だと単調かなと思ったので、投げ縄ツールで選択して色調変更。いやーデジタルって便利ですよね。レイヤー分けておいてよかった。
【8. 主線の色を変更】
線画に色をつけます。「色トレス」で検索するといろいろ出てきますので、気になる方は調べてみてください。
【9. 仕上げ】
8で完成でもよかったのですが、なんっか単調な構図だな?(←その構図で描き始めたのはお前だ)と思ったので回してみました。くるん。
【10. おまけ】
おまけ1
おまけ2
没ラフを捨てるのももったいなかったので、3色くらいで清書しておきました。オマケです。
モノクロも含め、色を絞ったイラストも好きなのです~。
以上です。
改めまして、今回の企画を開催してくださった長岡さん、描かせてくださった志茂塚さん、ありがとうございました!
★作者コメント&作品紹介★(文:志茂塚 ゆり)
夏まつりさん、このたびは可愛すぎるアミュウを描いてくださり、ありがとうございました!
ペアを組ませて頂くにあたって、夏まつりさんがとっても可愛らしい絵柄でイラストを描かれるので、連載「月下のアトリエ」の主人公の女の子・アミュウをお願いしたいと真っ先に考えました。
そうしてご依頼したところ、素敵すぎる三枚のラフをお送りくださいました。
一枚目はカクテルドレス姿で座ってほほ笑むアミュウ。
二枚目は、物語中非常に重要なシーンとなる「縁切りのまじない」で小柄を握っているところ。
三枚目は、胡散臭い牧師・聖輝につきまとわれて迷惑をこうむっているのに、成り行きから彼に飴をあげてしまうところ。
どれも素晴らしくてどれか一つなんて選べなくて、夏まつりさんに「仕上げまで描きたいと思うものを選んでください」ってお願いしてしまいました。
そうして描き上げてくださったのが、一枚目のお座りアミュウでした。
透明感あふれる肌と髪、そしてキラキラのお目々!
うるんで青く輝く瞳に吸い込まれそうです……!!
明るく爽やかな塗りは一体どうしていらっしゃるのでしょう。
優しそうに微笑んでいるのに、どこか勝気そうな、気の強さが出ていて。
お胸の薄っぺらさも。
とってもアミュウらしいなと、嬉しくなりました。
背景の少女漫画風のふわふわのお花や丸い光の演出も素敵です。
志茂塚自身が流行りとは無縁な独自路線の絵柄で描いており、またアナログ風の塗りや厚塗りを多用しているため、こんな風にあか抜けた絵柄で、明るく今っぽい透明感のある塗りのアミュウを見せていただけることがとても新鮮で、新しい発見だらけです。
夏まつりさんにアミュウをお願いして本当に良かったです。
また、ほかのラフ2枚も「おまけ」として整えて下さり、なんと感謝を言葉にしたらよいのやら。
「おまけ」にしては豪華すぎやしませんかね!?
夏まつりさん、このたびは本当にありがとうございました!