04.【絵師】 志茂塚 ゆり ▷【作者】ひとつまみ
★絵師情報★
絵師:志茂塚 ゆり
描きやすい性別 :男女どちらでも♪
描きやすい年齢 :年齢問わず♪
描きにくい人物:ヒト要素の薄い人外……(;´Д`)
ルールブックに「なるべく人間に近いキャラ」とありますが、念のため。
描けない人物:特にございません。
何かあれば:銃器とメカを苦手としております。ご配慮いただけますと幸いです。
★キャラクター依頼内容★
【部門】上級チャレンジ
【絵師】志茂塚 ゆり
【作者】ひとつまみ(15cc)
【出演作品】アスタリスク
【作品URL】https://ncode.syosetu.com/n4789ew/
【ジャンル】純文学
【名前】山路アスカ
【性別】女
【種族、人種】人間、日本人
【年齢】14歳
【身長】決まってませんが、156㌢ぐらい。
【体重】決まってませんが、やや細身。
【髪型・髪色】ストレートボブ・黒髪、前髪は眉毛よりやや長めぐらい。
【目つき・目の色】ちょっとキツめ・黒色。
【肌の色】典型的な日本人の肌の色。
【体型】やや痩せ型。病弱的ではないですが、筋肉質でもない。
【服装】物語の季節が夏なので、夏服を着てます。
【表情】ちょっとぼんやりしている。
【性格】妄想好き。寂しがりやだが、強がりでもある。家庭環境のせいで甘えるのが苦手。
【その他】不仲な両親のせいで家ではひとりぼっち。ペットの金魚に寂しさを紛らわせるために話しかけたり、ときに愚痴たり、ぽつりと本音をもらしたり。
平々凡々な、どこにでもいるような女の子であります。
Mission complete!
★絵師コメント★(文:志茂塚ゆり)
冷え切った家庭環境の中に、自分の居場所を見つけられずにいる主人公・アスカさん。
作品を拝読したところ、彼女のひりつくような孤独感が非常に印象的でしたので、このどうしようもない孤独感をどのように表現するかが課題となりました。
通底して感じられたのは、静かに溺れているような息苦しさです。アスカさんが、家族で飼育している金魚に自らを重ねている場面では、家庭における彼女の立場が鮮やかにあらわされていました。「水」「金魚」のモチーフは外せません。
また、作品のタイトルになっている「アスタリスク」(小さな星)のモチーフも絶対必要だと感じました。詳細は作品の場でお確かめいただきたいのですが、アスカさんが理想の自分を仮託した、想像上の女性軍人「スター」の象徴でもあるからです。
「水」、「金魚」、「星」の三点のモチーフを材料に、アスカさんの孤独を描くことを目標に、構想を練ることにいたしました。
純文学作品ということで、私が普段描いている漫画調のキャラクターよりも、リアル寄りの表現の方が本作には合うような気がしたので、厚塗りで描くと決めます。アスカさんの家族像には、どこか現代日本を象徴するような、とても身近な空気が流れていましたので、日本画的な、あっさりとした平面表現も欲しいところです。
なお、本作には「第一回イラスト交換企画」で、既に大橋なずな様が色鮮やかな素晴らしいカラー絵を描いていらっしゃいます。こちらでも同じく「水」「金魚」のモチーフが用いられておりましたので、せめて構図が似通うことのないよう、注意します。
1 ラフ画
2 ひととおり塗ったもの
3 描きこみを増やしたもの
4 加工後
5 色味調整
アスカさんの頭部と髪から金魚へつながる斜めの線が画面中央を二分し、三角形の構図の安定感が得られるように、ラフ画よりもさらに金魚を巨大化させました。また、アスカさんの髪を平面的に仕上げ、内部に星空を描くことで、彼女の頭の中にいる想像上の存在である「スター」を表現しました。アスカさん自身は口を閉ざしていますが、彼女の代わりに金魚が口を開き、泡を吐き出しています。金魚の色鮮やかさを際立たせるため、アスカさんと背景の水は彩度低めに仕上げました。
作画に当たって、作者のひとつまみ様からは有難くも「志茂塚さんの思うがまま、好きに描いていい」とのお言葉を頂いておりましたので、自由に描かせていただきました。お陰様で、作品の水面に飛び込み、潜水するようにして一気に描き上げることができました。作品と対話させて頂いているようで、とても充実した時間となりました。実はひとつまみ様とは「第二回イラスト交換企画」のガッチリ部門で「ダダと寂しがり屋の友達」を描かせていただいたご縁があり、今回が二回目ということもあって、リラックスして制作を進められました。
大切な作品をお任せいただき、また快く受け取ってくださりありがとうございました!
★作者コメント&作品紹介★(文:ひとつまみ)
ご縁があり、志茂塚さんに描いていただくのは二回目であります。
志茂塚さんの色使いがとても素敵でわくわくしながら待っておりましたが、お願いしたキャラクター――"山路アスカ"の心そのものを描かれていて、自分で「私はこういう作品を書いたのだな」と気付かされたような…。
複雑な感情が背景の色味とアスカの表情に出ているのではないかと絵を見た瞬間に、ざっと物語が脳裏に入り込んで来たように思います。
対で描かれたような金魚の鱗一枚一枚の細かさや、ジャンルからでもどういう絵柄にするか考えてくださったこと、完成されたイラストを見てとても嬉しい(ꈍᴗꈍ)
髪の毛の揺れや、金魚から出る泡、シンプルなようで細かい部分までどれも魅入ってしました。
絵師さまによって、描く金魚の種類もまた楽しめるのかもしれない……と、贅沢な気持ちで眺め、動画でのメイキングも見せていただき大満足であります。
どうもありがとうございました。




