09.【絵師】遥彼方 ▷【作者】 志茂塚 ゆり
★絵師情報★
絵師: 遥彼方
描きやすい性別 : 男女どちらでも。動物などの人外もいけます。
描きやすい年齢 : 10代から40代ですが、どの年齢でも挑戦します。
描きにくい人物: 特徴のない地味顔。
描けない人物: 多分、ないです。
何かあれば: なんでも挑戦しますので遠慮なく言ってください。
・参考イラスト
去年の中級者バッチコイ部門
https://19894.mitemin.net/i580433/
モノクロ漫画風
https://19894.mitemin.net/i661375/
★キャラクター依頼内容★
【部門】中級者バッチコイ部門
【絵師】遥彼方
【作者】志茂塚ゆり
【出演作品】月下のアトリエ
【作品URL】https://ncode.syosetu.com/n7906ez/
【ジャンル】ハイファンタジー
【名前】御神楽 聖輝
【性別】男性
【種族、人種】人間
【年齢】26歳
【身長】185cmくらい
【体重】70kgいくかいかないか
【髪型・髪色】黒のサラサラ爽やかミディアム(短すぎず長すぎない感じです)
【目つき・目の色】理知的な黒い目
【肌の色】日本人と同じ、黄色人種です
【体型】背が高く、肉付きは普通です。
筋肉がないわけではありませんが、鍛えているわけでもありません。
旅の牧師見習いさんです。
【服装】大まかに3パターンございますので、描きやすい服でお願いいたします。
・聖職者の祭服(白のチュニックの上に白のジャケットを着用し、
さらに白のガウンをまとい、白いマントをひっかけています。
マント留めの金具は金の聖十字、ストラ(頸垂帯)は赤字に金の縁取り。
腰の帯は革製で、チュニックの下には白いズボンを履いています。
見習いのため無帽です)
・着流し(褪せた墨染の着流しです。模様はありません)
・ジャケパン(白シャツに黒のジャケット、ベージュのスラックス)
※ 冬場は、これらの上に白の二重マント(インバネスコート)を着用しています。
【表情】小難しいことを考えているか、胡散臭い笑顔で毒舌を吐いたりしています。
【性格】飄々とした態度でハッタリをかまし、人を煙に巻く、似非くさい牧師です。
昼間からワインをあおる、けしからん牧師です。
酒臭さを誤魔化すため、口臭予防の林檎を携帯しています。
【その他】パンとワインと自身の血で奇跡を起こして戦います。
Mission complete!
★絵師コメント★(文:遥彼方)
ゆりさんから依頼してもらったキャラは、聖輝さん!
知っているキャラなので、イメージはすぐわきました。ゆりさんご本人によるイラストもいっぱいあります。素敵なキャラクターデザインがすでにあるので、楽でした。
聖輝さんは月下のアトリエのヒーローですが、清らかで爽やかなタイプじゃありません。
かといってダークヒーローほど堕ちてもない。駄目な部分や狡さのある、人間臭さを持ったヒーロー。
ちょっと悪い男なのがとっても魅力的なキャラなんです。
せっかくなので、術を使っている格好いい聖輝さんがいいなー! ということで、全身が入る構図を描いたものと、上半身のみでぐっとカメラを近づけた構図から、上半身のものを選択しました。
ラフ
脳内ではワインをらっぱ飲みしながら、左手だけ術を使ってる構図もありました(笑)
俯瞰にして、左手を大きく誇張、左手は小さくしてます。上から見てるので、体とマントの止め金具に角度をつけてます。
目指せ、少年漫画だったのですが、聖輝さんは肉弾戦はしない人。なので、体の動きよりもワインとマントで躍動感。
私「若干、悪そうな感じにしてもいいですか?」
ゆりさん「悪い男ですので、若干でも若干じゃなくても!」
ということで、好きに描かせて頂きました(笑)
線画
ざっと塗り
この時点ではハイライトが入ってないので、闇堕ちっぽいですね(笑)
肌に入れるピンクは、飲兵衛の聖輝さんはワイン使う時絶対飲んでる、ということで普段よりも濃いめに。
白背景
術を使ってる感を出したかったので、エフェクトを試行錯誤。
色んなブラシを試していたのですが、ひび割れブラシを発見!いい感じになりました。
夜背景
エフェクトが映えるように背景を夜にしてみました。
瓶が映えないということで、瓶を少し光らせたものを提出してます。
思うように描いて下さいと、快く言って下さって、大変楽しく描かせていただきました。
ゆりさん、ありがとうございましたー!!
★作者コメント&作品紹介★(文:志茂塚ゆり)
遥彼方様にご依頼しましたのは、連載ファンタジーの(一応)ヒーローとなる人物。
牧師見習いの青年です。
ですが、遥様にご紹介いただいたとおり、打算的で計算高い、ずるい男でもあります。
聖職を目指す身でありながら、酒をこよなく愛し、惰眠をむさぼる、世俗的な人間です。
パンとワインを使って奇跡を起こす、戦う牧師さん。
そういう人物像を踏まえて遥さんが描いてくださった聖輝の姿。
動きのある構図がめちゃくちゃ格好いい!!
少年漫画みたい!!!
ワインで奇跡を起こしている図なのですが、月夜の下で祭服のひるがえるさまが本当に素晴らしいです。
祭服の白、そして黒髪という彩度の低い画面の中で、踊るワインの赤が非常に映えます。
そのワインの描きこみの細やかなこと……!
陰影と透明度のメリハリが効いていて、流れる液体の躍動感が絵全体のスパイスになっています。
そしてお顔!
カメラ目線でこちらを見る表情は自信たっぷりで、食わせ物っぷりが伝わってまいります。
遥さん「若干、悪そうな感じにしてもいいですか?」
志茂塚「悪い男ですので、若干でも若干じゃなくても!」
ということで、ニヤリと笑った口元と少し濃いめに影を入れて頂きました。
(実はこの後、別バージョンで闇堕ち版も仕上げていただいちゃって……何度も味わわせて下さり、ごちそうさまでした!)
キリっとした目元、薄く笑った口元も素敵なのですが、注目すべきは頬の赤み!
この赤さ、絶対呑んでるでしょ!?
唇もほんのり赤みが差して、艶めいて色っぽいのです。
白背景と夜背景の二種をご用意いただきましたが、どちらも素敵でどちらか片方なんて選べませんでした。
白背景だと黒髪のサラツヤ感が映えますし、黒背景だと白い祭服がふわっと光をまとうようで。
パリパリと電流を帯びたようなエフェクトは、白背景でも目立つように、背景に薄く紫色を差してくださっています。
遥さんの活動報告では月夜の方が人気でしたので、こうして月夜の方を選んでいただきました。
闇の中でもワイン瓶が目立つように細やかにご調整いただいて、とても素敵に仕上げて頂きました。
「月下のアトリエ」は、まだゲーム発のファンタジーが主流でなかった頃の、児童文学などにあったような昔ながらのファンタジーで、登場人物同士の関係性をゆっくりと描き出していくような、非常にスローなお話です。
遥さんは、そのお話の中から聖輝という人物が最も格好良く見える姿を切り出してくださいました。
自分が生み出したはずのキャラクターでありながら、「こんなに格好良かったのか!」と驚いております。
遥さん、最高の聖輝を魅せて下さりありがとうございました!




