13.【絵師】星影さき ▷【作者】ひとつまみ
★絵師情報★
絵師:星影さき
描きやすい性別 :男女どちらでも
描きやすい年齢 :10〜30歳
描きにくい人物:40歳以降の男女。機械系。
描けない人物:なし。
何かあれば:勉強中のため、どんなキャラクターでも描かせていただきます。
なるべくイメージに寄せられるように頑張りたいので、何回かメッセージのやりとりをさせていただくかもしれません。
★キャラクター依頼内容★
【部門】初心者ウェルカム
【絵師】星影さき
【作者】ひとつまみ(15cc)
【出演作品】アスタリスク
【作品URL】https://ncode.syosetu.com/n4789ew/
【ジャンル】純文学
【名前】山路アスカ
【性別】女
【種族、人種】人間、日本人
【年齢】14歳
【身長】決まってませんが、156㌢ぐらい。
【体重】決まってませんが、やや細身。
【髪型・髪色】ストレートボブ・黒髪、前髪は眉毛よりやや長めぐらい。
【目つき・目の色】ちょっとキツめ・黒色。
【肌の色】典型的な日本人の肌の色。
【体型】やや痩せ型。病弱的ではないですが、筋肉質でもない。
【服装】物語の季節が夏なので、夏服を着てます。
【表情】ちょっとぼんやりしている。
【性格】妄想好き。寂しがりやだが、強がりでもある。家庭環境のせいで甘えるのが苦手。
【その他】不仲な両親のせいで家ではひとりぼっち。ペットの金魚に寂しさを紛らわせるために話しかけたり、ときに愚痴たり、ぽつりと本音をもらしたり。
平々凡々な、どこにでもいるような女の子であります。
Mission complete!
★絵師コメント★(文:星影さき)
『アスタリスク』の山路アスカさんを描かせていただいた、星影さきです。
ひとつまみさんといえば、滑らかで繊細で美しい厚塗りイラストを描かれる絵師さん。
リアルさのあるイラストがとても美しくて、思わず見惚れてしまうほど。すごく好きなのです。
なので、ペアになったと知ってめちゃめちゃ緊張しました!
活動報告ではメイキングの紹介をしたので、こちらではどんな意味を込めて描いたのか、という紹介をしていきたいと思います。
今回のイラストについてですが、私が作品を読んで感じたことをそのまま出力しているものになります。
作中にこんなシーンはないですよ〜!
では、ここから紹介を始めていきますね!
アスタリスクは純文学のお話で、主人公は妄想好きの女の子です。
ただ、お話を拝読して、私はアスカさんを『妄想がすきな子』というよりは自分だけの世界を描き、孤独な現実から目をそらしている(というか、そらさずにはいられなかった)子のように感じました。
現実に抗うのではなくて、自分の世界を作って理不尽さを受け入れる。
表では聞き分けのいいふりをして、自分の意見や想いをなくして、現実ではなく自分の想像の世界で生きていこうとしている。
そんなふうに見えました。
ここまで考えて、ぶわっと広がったイメージが『深海』でした。
深海は声も光もなく、水圧だってものすごい場所。
人間にとっては、とても生きていけない孤独で苦しい場所です。
自分だけの世界に生きている孤独なアスカさんの姿が、深海に沈んでいく姿と重なりました。
誰かを憎んだり恨んだりしない姿も、清らかに澄んでいるように思い、舞台を海に決めました。
次に浮かんだのは光。
タイトルの『アスタリスク』にあるように、作中には希望だってあります。
暗い孤独を描くためにも光溢れる海も入れたいと思いました。
大切な人と過ごしたいと思う人たち、楽しそうに群れている人たち、これまで自分を大切に思ってくれていた人のあたたかい光。そんなイメージでもあります。
こんな感じに深海と光を大枠に決めまして、細かい部分を思うがままに描きました。
次は、描きあがったものの説明をしていきます!
主人公のアスカさんは、ゆったりとただ沈んでいくだけ。
でも海面に向かって手を少し伸ばしています。
自分の居場所はここにはないし、このままだと生きられないとわかっているからです。
「誰か助けてくれないかな」「でも無理だろうな」っていう半分希望ありつつ半分諦めのイメージ。
でも、近くにいるリュウグウノツカイと違って、光はちゃんと当たっていて、目に光も宿っているんです。
ここから先、泳ぐことを決めるか沈み続けることにするかは本編のアスカさん次第なんですよね。
気になる方は、本編をチェック!
そして、千切れてきている制服は、二通りの意味を込めていたりします。
一つは、苦しさや寂しさみたいな心。
もう一つは、他人からの望まれた姿を捨てる。です。
衣装を制服にしたのと、アスカさんの身体がちぎれていないのには理由があって。
制服って『所属』を現したりとか『望まれる姿』みたいなイメージがあるんですよね。
なので、他人から望まれる姿や『こうあるべき』を捨てつつあるという意味もあったりしています。
次は岩!
これは心の壁みたいなイメージです。
わかりにくいですが、ちょっとバタ足してみれば、そこは光の海だったりしていて。
断絶してるのは、じつは自分っていう。
そして、泡!
これはアスカさんが言えなかった言葉とか想いとか、あとは心を守る妄想のイメージです。
泡は空気だから、アスカさんにとって必要不可欠なもの。
周りでぷかぷかのぼって、ぱちんと弾ける儚い感じ。
深海の入り口から光の海をぼんやり見つめるアスカさんですが、海だけじゃなくて陸にも、その先の宇宙にもまた世界が広がっていて。
海で生きなければいけないわけでもないし、魚の仲間に入れてもらわなきゃいけないわけでもない。
アスカさんの居場所はここではなくて、そのままのアスカさんを認めてくれるところがきっとあるよ、っていう私の気持ちも込めたイラストになっています。
切なくて寂しくて、でもどこかほんのり希望を感じるような、心がきゅっとなるイラストに仕上がっているといいなと思います。
ひとつまみさん、アスカさんというステキなキャラクターを描かせてくださり、ありがとうございました!
★作者コメント&作品紹介★(文:ひとつまみ)
まず一番に目が惹かれたのが「眩しさ」であります。
アスカの憧れた、欲したものがその先にあるようなほどに綺麗で、無表情な無気力なアスカの表情そして深海のどこまでも暗い世界に物語を書いたはずの自分がじんわり汗をかいてしまうぐらいに目を奪われました。
描かれたもの一つ一つに込められた理由に、「なるほどな~」と納得。自分の描きたかった物語がまるっと入っているようで、嬉しいやら恥ずかしいやら丸裸になった気分でした(笑)
岩の一つにしても、まじまじ見つめてしまうほどに好きなのですが、アスカのその手も好きですね。
手を伸ばしたいのか、諦めて伸ばした手を縮めたのか……どこにも行けない雰囲気が出ているなと思いました。
本当に素晴らしいイラストで、アスカを描いていただきありがとうございました(◍•ᴗ•◍)