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ナイトメアゲーム  作者: 田成樹の森
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《プロローグ》

俺は首都圏在住大学生で20歳、スポーツも勉強も容姿も全てが普通の孫浩生(そんひろき)、今回はいつも周囲に流されてばかりだった俺の人生を変えるきっかけとなったゲームの事について話そうと思う。長くなるかもしれないが、是非聞いてほしい。


ある日、俺のスマホに1件の通知が届いた。訳も分からず開いてみると、チャットアプリのグループに招待されていた。「心スポ」?あー、心霊スポットの事か、最近あいつら色々なグループ作り過ぎだろ。「あいつら」ってのは大学サークルのメンバーの事だ。まぁ参加するか…俺は参加するのボタンを軽くタップした。それから数日経ったある日の事、あのグルのメンバーで心霊スポットに行かないかという話が出た。えっマジか本当に行くのかよ〜、俺は正直乗り気とは言えないが友達に強く誘われて流されるまま行く事になった。あいつら本当強引だよな〜といつも思いつつもハブられるかもしれないからとどこか勇気が湧かず断れない自分がいた。


時間とはあっという間だ。考える間もなく当日になっていた。今は自転車を漕いで急いで皆んなの集合場所に向かっている。子供の頃は毎日が発見ばかりで1日がとても長くて楽しかった。それが現在はどうだろう、何も考えず大学の授業が終わった瞬間にすぐ準備をして1人ぼっちで帰り、家では自室に引きこもりFPSゲームに勤しんでいた。せっかく大学に入学出来たのに、将来の夢は自宅警備員だった。こう思う様になったのは確か中学に入ったばかりの頃だっただろうか。いや、それもどうだっていいか。考えるのが1番面倒くさい。


予定通りの時間にギリギリ間に合ったと思ったが、既にサークルメンバー全員が到着していた。

磨人「よぉ浩生、遅かったじゃねぇか(怒)」

着いた途端に怒って声を掛けてきたのは、メンバーの1人、田外磨人(たがいまひと)だ。こうやっていつもキレてくるが、困った時には結構頼り甲斐があって良い奴だ。キレた時に素早く動き回る癖があり、肌も黒い為か、ゴ◯ブリと呼ばれている。本人はそれにもキレている。

浩生「やぁ磨人、そうすぐキレるなって、またゴ◯ブリなんてあだ名で呼ばれちまうぞwww.」

磨人「あぁん何か言ったか?」

そんな雑談を交えながら暁和の車を走らせて目的地に着いた。

※⚠️浩生と磨人以外のキャラのプロフをTwitter (@9TnisafQPt7UV4Z)に載せているので是非それを見てからここから先を読んで下さい。お手数ですがお願い致します。


浩生「こ、ここが心霊スポットなのか?」

人生初の心霊スポットを見た俺は迂闊にも足が竦んでいた。磨人や暁和はこんな場所に毎日、大学が終わった後に来ているらしい。それに大樹や冬狐も週に1度は来ているんだとか。まぁその中でも幸いだった事は俺以外にも未経験者がいる事と、俺が1番怖いと思っている廃墟ではなく森だった事だ。溜め息を吐きながらも来てしまったものはしょうがない。いざ、心スポに入る俺達であった。


最初に階段を登り、中心にある御堂の写真を撮ったりしながら、先を進んだ。もう侵入してから1時間は経っただろうか?ここから先は何も無いと思い、今日はひき返し、また後日調査を進める事にした。行きは話しながら歩いていたが、帰りは速足であまり言葉を発さずに元来た道を戻り続けた。だが何故だろう?速足で1時間以上歩いているのに元の場所に帰れない。焦り始めた俺達は誰かに電話を掛けようとしたが、森の中でうまく電波が繋がらず電話も出来なかった為、諦めて今日は野宿し、また明日帰る方法を探るという事で決定した。夏だから布団はいらなかった。それでもただ周りに流されて来ただけなのに災難だなと思いながらも眠気には耐えられずいつの間にか意識を失った。


俺はその時、全く理解していなかった。この事態は俺らが予想している事よりもっと一大事で、この場所がどれだけヤバい場所だったかって事をね。




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