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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第5章 波乱のウォーターメロン水域…  ‐Raging watermelon waters-
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第3話 嵐の海上…

 勇都は、トルネオ商会のエクスプローラー号に乗り2日後が経過していた。





エクスプローラーの船上では、海賊達の襲撃に逢い、水夫や用心棒、船内にいる冒険者達が総出で応戦をしていた。




勇都の目の前には、顎髭を生やした、曲刀を持った海賊が襲い掛かってきた。







「ひゃははははっ!この船の宝を奪いつくしてやるよ。死ねや!」






曲刀が勇都に伸びて行く。





勇都は、サマエルが変身した魔剣グランベリーで曲刀を受け流す。







「気配隠蔽!!」






勇都の全身に電流の様な衝撃が走る。




勇都の姿が消えていく。








「え、あ、い、居ない。ど、どこ行きやがった?!」







海賊は、勇都の姿を見失い辺りを見回す。






ゴン






「う、あ、がっ…」






海賊は、後頭部を打たれ悶絶していた。






勇都がグランベリーの柄で打ちつけていた。








「おらっ!女!武器を捨てて降参しろ。抵抗しなければ命だけは助けてやるぞ。」






斧と槍を持った海賊が、1人の女性を攻撃していた。




顔立ちが綺麗で美人であった。





鳥の羽が付いた帽子を被り、髪が長く片手にはレイピア。




もう1つの手には、短銃を持っていた。










「誰が降参なんかするか!私を見くびるな!!トルネオ商会の用心棒、エキドナだ!!」










エキドナと呼ばれた女性は、素早くレイピアを海賊に放つ。







「あっ…」







エキドナは、足を滑らせて一回転し背中を打ちつけた。






甲板は、海の水で水浸しになって滑りやすくなっていた。






「い、痛い…」






エキドナは、背中を強く打ちつけ悶絶する。






「へへっ。姉ちゃん。威勢はいいがもうおしまいだぜ。」






前歯のない海賊がエキドナの首に斧を向ける。







「しか~し、あんたいい女だなぁ~。」








槍を持った海賊が、エキドナの頭の後ろに立っていた。






「う、ぐっ…」






エキドナは、海賊達を睨む。





海賊達は、厭らしい笑いを浮かべながらエキドナの顔を覗く。






その時だった。






「ポイズンウイップ!!!」






勇都が姿を現し、海賊達にグランベリーから放たれた紫の光を鞭のように振るう。





海賊達の背中に打ちつける。





「あおっ!」





「ぎゃっ!!」






海賊達は、体が痺れ口から泡を吐き倒れた。








「えっ、な、何…」






エキドナは、突然倒れた海賊達を見て驚く。






勇都の背後に、太った海賊がハンマーを持って迫る。







「これでも喰らえ。クソガキが!!!」






ドーン







「あ、う…が…」






太った海賊が腹から血を流し倒れる。






エキドナの持っていた短銃から煙が出ていた。






「だ、大丈夫ですか?」





勇都は、エキドナに手を差し伸べる。







「ああ。君、ありがとう。助かったよ。」







エキドナは、素直に勇都の手を取り起き上がる。







「君は、この船の乗客か?見た所冒険者みたいだが。」






「はい。僕はユウトって言います。」







「そうか。私は、エキドナだ。よろしく。」






勇都とエキドナの周りでは、水夫や冒険者、用心棒達が海賊達と戦っていた。





戦いは、激しさを増す。




武器を打ち合い当たる激しい音。




血を流し倒れる者。




海と、硝煙が混ざり合った複雑な臭い。






甲板では、混戦を極めていた。





青いバンダナの海賊達が次々と縄梯子を使い上がってくる。







「ユウトと言ったな。戦えるな?」





帽子を被りなおしたエキドナが勇都に聞く。






「はい。勿論です!」






勇都は、エキドナに答える。






「まだまだ来るぞ!行くぞ!!」






勇都とエキドナは、共に走り出していた。






船上に侵入した海賊達の群れに飛び込んで行った…






























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