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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第1章  とあるアサシンと女神の出会い…change the world
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第8話 ゴブリン達襲来…

 勇都の上から巨大なコウモリが襲い掛かってきた。




「うわっ!」




勇都は、思わずその場に転がり回避する。



コウモリは、再び天井に張り付く。




勇都は、ダガーを握り構える。




羽根で顔を覆うコウモリ。



コウモリは、少しずつ顔を開けて目を見せる。



金色に輝いた目が鋭く勇都を見る。




が、それ以上何もしなかった。



動かなかった。





(どうやら攻撃してくる様子はないな。)





勇都は、コウモリがいつ攻撃してきても撃退できるようにダガーを片手で降れる様に持っていた。



勇都は、ゆっくりと静かに階段を降りて行った。




第3階層へと入った勇都。



両壁の下の方には、多くの薬草が生えていた。



勇都は、薬草を採取する。




(よし。これで薬草の数も揃った。街へ戻るか。)




勇都は、ベルムダンジョンから出る事を決めた。




目的も無事達成できた。



レベルも少し上がった。




先へ行きたいと言う気持ちはないわけではない。



が、まだまだ低いレベルでモンスター達も油断ならない。




気配隠蔽のスキルも確認できたが、まだまだ使いこなせていない。




とりあえず、薬草をお金に換金し、それから今後の行動を考えようと勇都は決めていた。




勇都は、階段に向かって歩こうとした時だった。




奥の方から何かが走ってくる。




よく見ると血だらけの髭を生やした男のプリーストがだった。





「あ、ああっ。た、たっ助けてくれ!」




プリーストは、勇都に抱きつく。




驚く勇都。




「ど、どうしたんですか?」




プリーストの顔は、とても青ざめていた。




「ああ。パ、パーティーでレベル上げでこのダンジョンに入っていた。この階層で戦っていた。」




プリーストは、水筒の水を飲み干した。



そして、再び語る。




「そうしたら、道が二つに分かれていた。道が広い方と狭い方に。我々は、広い方が戦いやすいのでそっちを選択したんだ。しかし、罠だった…」




プリーストは、全身を恐怖の為か震わせていた。




「罠って、誰の罠だったんですか?」




勇都は、プリーストに聞く。




「ゴ、ゴブリン達の罠だったんだ。奴等広い道に我々を誘導し大勢で襲い掛かってきた。先に道はなかった。戦いゴブリン達を倒していった。でも、ゴブリン達は次々に現れ、不意打ちで、ファイターやマジシャン、他数名が倒された。他の者は生きているかわからない。私は、まずいと思い必死に逃げてきたんだ。」




勇都もゴブリンと戦った。



醜悪な姿で、意外に力があった。



一匹だったから何とか勝てたが、複数で来られたら正直勝てたかどうか疑問だった。






「落ち着きましょう。とりあえず、一緒に地上に出ませんか。僕は今、帰ろうとしていたんで。」




するとプリーストは、安堵する。





「そうか。一緒に行こう。ありがたい。」






プリーストは、笑みを見せ勇都の肩を掴んで握る。




勇都も心強かった。



1人よりも2人。



一時だが、何かあればお互い、戦闘に対応できる。



短い期間だが、初のパーティーを組める喜びが内心あった。






「そうと決まれば、地上に行きましょうか。」






次の瞬間だった。




シュッ




複数の矢がプリーストの背中に突き刺さる。





「グフッ!!」





プリーストは、口から血を吐き出して勇都に倒れ掛かる。





(えっ?!な、なにが…)




勇都は、プリーストの背後から現れるモンスター達を見た。




それは、弓矢を持ち、棍棒やナイフを持った複数のゴブリン達がゆっくりと姿を見せた。




ゴブリン達は、勇都達に近づいて行った…




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