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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第4章 希望と絶望の国・ターメリク…‐A country of hope and despair turmeric-
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第17話 闘技場の異変…


勇都は、サラマンダーに勝利した後、次の日は休養した。




闘技場で戦った後は、1日休まないと戦いに参加できなかった。




戦いが終わり、受付で報酬を貰った。




初級の部とはいえ結構いい金額を受け取ることができた。




1か月は、食費に困らないくらいの額だった。




女神の姿に変わったサマエルと共にカフェ巡りをしたり、ゆったり過ごしていた。




サマエルは、砂漠のスイーツがしょっぱさがありあまりお気に入りではなかった。




そして、翌日、戦いに参加する為に闘技場に向かう。








(よし、勇都よ。今日もわしに腹いっぱい食わせよ。サラマンダーの毒も手に入ったし、今日はどんなモンスターが出てくるんだろうな~。楽しみじゃ!)







勇都の腰の魔剣グランベリーに姿を変えたサマエルが戦いを待ち望んでいた。







「今日は、どんなモンスターが相手なんだろうなぁ?」





勇都は、闘技場に到着した。





戦いに参加する特別なゲートに行く。







「おっ、また会ったなー。」







勇都に声を掛ける者がいた。





狐の顔をした長身の男。





マキャーだった。





勇都は、マキャーに気を許しては居なかった。




立ち止まり様子を見る。





サラマンダーとの戦いが終わった後、マキャーの戦いを見ていた。




檻から出てきたモンスターに真っ先に向かうマキャー。




ダガーを振り回し、モンスターを傷付け、怯んだ所一撃で斬り裂き倒した。





勇都は、戦いを見て確信した。




自分と同じ暗殺のスキルを持つアサシンだと…








「おいおい。何もしないって。疑り深い奴だな~。」





マキャーは、勇都に笑顔を見せる。




勇都は、その笑顔に何か邪悪なものを感じていた。






「ま、今日もよろしくな。頑張って稼ごうぜ。」






そう言ってマキャーは、去っていった。





勇都は、ゲートを入り初級のクラスの控室に向かう。





控室には、戦いに参加する冒険者がいた。




が、今日は何故か少なかった。





勇都を含めても10人くらいしかいない。




闘技場で戦うモンスターは、事前に知らされはしない。




当日にならないとどんなモンスターと戦うのかわからない。





勇都は、戦いの後、係員から聞いたが、サラマンダーは初級のクラスに出るモンスターではなかったと聞いた。




中級のクラス以上から出るモンスターだと聞き驚きを隠せなかった。




弱い部類だったので初級に行ったのではないかと係員は言った。




控室の冒険者達も、いつもと違うと話していた。




勇都は、今日の闘技場の戦いが何かあると予感がしていた。




‐1時間後‐




控室に居た冒険者が次々と呼ばれ出ていき、残っていたのは勇都だけだった。





勇都は、椅子に座っていたが落ち着かない様子だった。






(勇都よ。落ち着けい。心を鎮め楽になるのじゃ。)





サマエルは、勇都に冷静になるように助言する。









「師匠。わかっているんですが、何か嫌な予感がするんです。」





勇都は、サマエルに自分の正直な気持ちを明かした。






すると控室のドアがノックされる。






「モンスターとの戦いの準備は良いですか?」





係員が呼びに来た。







「はい。今行きます!」





勇都は控室から出る。




係員に付いて行く勇都。





初級の試合会場のゲートとは違う方向に向かっていた。






「あ、あの、初級の場所には行かないんですか?」





勇都は係員の男性に質問する。






「はい。こちらの方に案内しろと言われてまして…。理由はよくわからないのですがそのように指示されていて…」





係員の男性も困惑していた。





向かっていたのは、上級のゲートであった。





ゲートの出入り口付近に、冒険者が並んでいた。




10数名居た。






「おっ、来たな。お前もか。」





マキャーが声を掛ける。





そこには、上級や中級クラスの冒険者が勢揃いしていた。




人間も居ればマキャーの様な狐の種族や、兎の種族の冒険者も混ざっていた。






「な、何があるんだ。これから…」






勇都は、これから始まるモンスターとの戦いは初級のクラスの戦いでないと実感していた。







「さぁ~知らねえ。俺も全く聞いてない。いきなりここに集まれ言われたんだよ。ま、こんだけ冒険者のメンツ集めてるんだ。ただの戦いじゃねえな。きっと強いモンスターが出てくるな。」





マキャーは、これから始まる戦いに楽しさを感じ笑っていた。





口から見える歯が鋭く尖り光っていた…

















 

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