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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第4章 希望と絶望の国・ターメリク…‐A country of hope and despair turmeric-
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第14話 サラマンダーVS毒使いアサシン…

(勇都よ。あれは、サラマンダーじゃ。火を使うぞ。あやつを必ず倒せ!あやつの涎には毒の成分がある。人間に掛かれば皮膚が焼けたり解けたりする。唾液は結構重宝するんじゃぞー。)









魔剣グランベリーになったサマエルが興奮気味に勇都に呼び掛ける。







真っ赤な皮膚をした蜥蜴の様なモンスター、サラマンダー。




ゆっくりと勇都に向かってくる。




背中の鰭から火が付き燃えていた。








『行け―!冒険者、有り金掛けたんだ!必ず倒せよー!負けたらただじゃ置かねえぞ!!』







『サラマンダー、強さを見せつけて下さい。冒険者に勝てば飼ってあげるよ。』






観客席から様々な歓声が嵐の様に沸き起こる。






人々が熱狂する中、勇都は静かに息を吐く。








(なるだけ毒のスキルを使わずに倒したい。先手必勝だ。ガンガン行くぞ。)






勇都は、グランベリーを脇に構えサラマンダーに突進していこうとする。





すると、サラマンダーが口を開く。






勇都は、少し熱気を感じる。




砂漠の国でただでさえ暑い。




雲一つない空。




太陽の照り付ける中で、それ以上の熱気を肌で感じる。





サラマンダーの口の中が明るくなり、炎が見える。








(勇都。来るぞ!あれを躱せ!!)






サマエルの言葉が勇都の耳に響く。





サラマンダーの口から炎の塊が勇都に向かい素早く飛んで行った。





勇都自身の顔くらいの大きさの火球だった。






勇都は、それを横に飛んで躱していた。





勇都の居た位置に炎が落ちる。




炎は地面に落ち、柱の様に燃え盛る。






「あ、危な。当たったら大変だ…」





勇都は、背中に大量の汗を掻いていた。




外の暑さではなく、サラマンダーの火の威力のせいだった。





勇都は、サラマンダーに体勢を低くしダッシュして向かう。






するとサラマンダーの尻尾が鋭く素早く振られて勇都に襲い掛かる。





勇都は、後ろに飛び退く。





尻尾が地面を打ち、砂埃を起こす。





勇都は、立ち止まる。






(一撃でも喰らえば大ダメージだ。しかも素早い。気を抜けば負けてしまう。)






勇都は、砂埃が舞う中、グランベリー柄に玉を入れる。






砂埃が完全に消える。





サラマンダーはじっとしていた。




勇都を見ていた。





そして、鳴き声を上げる。





それは、闘技場に高く響き渡る。





観客達は、興奮し、更に声が大きくなる。







「本当に初級のモンスターなのか?とても強い部類に見えるんだけど。」





勇都は、少しずつ前に歩いて行く。





サラマンダーが再び口を開く。





口の中から炎が噴き出していた。




それは、弾丸の様な速さで勇都に向かい発射された。





それと同時に勇都は叫ぶ。





「無音!!!」






勇都の全身に電流が隅々まで走った。






火の玉が勇都に近づいてきた…















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