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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第4章 希望と絶望の国・ターメリク…‐A country of hope and despair turmeric-
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第13話 闘技場での戦い…

 翌日…闘技場では大歓声の中、戦いが繰り広げられていた。




エントリーした冒険者は、モンスターと戦っていた。





闘技場の中は、4区画に分かれて戦いを観戦できた。






「次。85番の方、ゲートの方へお願いします。」






係員が呼び出しを掛ける。









「よしっ!やるか!!」






勇都は、両手で頬を叩き歩いてゲートに向かう。





勇都は、初級のクラスにエントリーしモンスターと戦おうとしていた。





昨日、登録をし戦いを観戦した。




初級の部と言えど迫力ある戦いだった。



他のクラスもより強力なモンスターや自分より格上の出場者の戦いが見れて勉強になった。




戦いで傷つき倒れ、命を失う者もいた。




闘技場の戦いで、夢と金が交差する。




様々な人々の思いの中で戦わねばならないと…






(勇都よ。落ち着いて戦うのじゃ。お前なら大丈夫。ま、どんなモンスターが相手か気になるのう。)







魔剣グランベリーに姿を変えたサマエルが勇都に話す。






「頑張りますよ、師匠!!」






戦いが終わり、出場者が勇都のいるゲートに戻ってくる。





肉体がガッチリしていたモンクの男だった。




顔は、爪で引き裂かれたように傷つき血が流れていた。





全身傷だらけだった。





片腕を抑えて男は、勇都とすれ違う。






「お、お疲れ様です…」





勇都は、思わず去るモンクに声を掛けていた。






「…おう…あんたも気を付けてな。」






男は、静かに控室へと向かう。






「入場してください!」





闘技場の係員が勇都を呼ぶ。






「はい!」






勇都は、ゲートを潜り闘技場に入った。





観客席にびっしりと人が居た。





熱気と歓声が勇都の体を突き抜ける。





異様な雰囲気に勇都の心臓の鼓動が高鳴り、高揚する。





勇都の目の前には、大きな鉄の檻があった。





檻は、赤い布に覆われていた。




勇都が戦うモンスターはわからなかった。




が、時折唸るような声が聞こえてくる。








(落ち着いて。動きをよく見て立ち回れ。)





サマエルが勇都にアドバイスをする。





勇都は、頷き静かに深呼吸をする。





始まりの鐘が鳴り響く。





勇都は、グランベリーを抜き身構えた。






鉄の檻の赤い布を係員達が引っ張る。






すると鉄の檻にモンスターの姿が見えた。





そのモンスターは、蜥蜴の様な姿だった。




体の色は、赤かった。




ギョロリとした目で勇都を見る。




口から細長い舌を出して動かしていた。





赤い蜥蜴は、ゆっくりと這いながら檻から出てきた。





勇都に向かい進んで行く。





勇都は、体勢を更に低くし身構える。






「…さあ、来い…」




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