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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第4章 希望と絶望の国・ターメリク…‐A country of hope and despair turmeric-
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第11話 闘技場前での再会…

 ピジョンの街は、人で溢れ賑わっていた。




勇都は、屋台で食べ物を買いながら街中を歩いていた。




様々な人種がいて、見ていて飽きなかった。




勇都は、闘技場に行く前に宿を探しに行った。





オアシスもあり、水は、ヒルギスの街よりも澄み切っていて美味しかった。




しかし、価格が5倍で言葉を失った。





様々な宿屋を周った。




満員の場所もあったが、意外に数も多く、何とか安い宿を見つける事が出来た。




勇都は、受付をしていた宿屋の主人に色々話を聞いた。




ピジョンの街には、世界中から人々が闘技場にやってくる。




人とモンスターが戦う姿を観戦するのが娯楽になっている。




闘技場に入るチケットを入手するのも今では難しくなっている。




人とモンスター、どちらが勝つのか掛け金を掛けて楽しめる。




勝てば大金が手に入れることも可能で、人々は熱狂している。




また、観戦をしながら人々は、観客席である者は仕事の商談をする。




ある者は、強い冒険者を見つけスカウトし、護衛や仲間に引き入れたりする。





ある者は、強いモンスターを自分のペットにするために大金を叩く者もいる。





様々な欲望と目的で集まっていると勇都は聞いた。





ターメリクの国では、殆どギルドの仕事は、砂漠のモンスター退治であった。




1人では出来ないし、生命の危険もありリスクが伴う。





砂漠のフィールドで、モンスターを簡単に見つけ戦闘をして倒すことが困難であった。





勇都は、他の国に行くための資金を得るために闘技場で戦う事を決意した。





様々なレベルでモンスターと戦う事が出来た。








(ま、低いランクでモンスターと戦い勝てば少しはお金が入るだろう。あまりこの国に長居するつもりもないしな。)






勇都は、闘技場前に来た。






中では、大歓声が聞こえてきた。




熱狂する人々の声。




何のモンスターかはわからないが、叫び声を上げていた。




武器の音も鳴り響く。




何かが起こるたびに拍手や応援の声が上がり、観客の興奮が伝わってきた。





勇都は、闘技場の戦いに参加する為に受付に向かう。





受付は、様々な冒険者が並んでいた。







(うわーっ。こ、こんなに参加する人が多いんだ。)






勇都は、驚いていた。






受付のゲートに200人くらいの冒険者達が並んでいた。






受付を案内する担当する男女が、クラス別に誘導する為に声を上げる。








「お、レベル30以内のランク1のクラスはあっちに行けばいいのか?」







勇都は、ランク1の場所に向かおうとする。









「お、なんや。お前、ここに出て戦うのか?」








勇都は、立ち止まった。





1人の男が勇都を呼び止めた。





勇都は、その男を見て表情を硬くする。






それは、ヒルギスの街に入る前に砂漠でサンドワームと戦った時に出会った男だった。





同乗していた商人を殺そうとし、それを止めようとした自分に襲い掛かってきた男。





背は高く、顔は狐だった。





勇都を殴り、恐怖を与えた男だった。





その男の名は、マキャーと名乗って去っていった。




砂漠を守る警備隊が巡回に来てくれなければ、勇都の命はなかったかもしれない…







「ひさびさだなー。名前はユウトだっけ?」





マキャーは、口から牙を見せて不気味に笑う。






勇都は、マキャーを睨みひたすら見ていた。






マキャーは、ゆっくりと勇都に近づいて行った…









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