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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第4章 希望と絶望の国・ターメリク…‐A country of hope and despair turmeric-
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第10話 ピジョンの街…

「おい。コカトリスの嘴に突かれると石化するぞ!気を付けて戦え!!」






太陽が照り付ける砂漠に鶏の様なモンスター、コカトリスが徘徊していた。





3m程の大きさで、暴れていた。




周りを数人の冒険者が取り囲んでいた。




勇都は、馬車の荷台から飛び出て、サマエルが姿を変えた魔剣グランベリーを鞘から抜き構える。








(勇都よ。他の冒険者もいる。あまり目立った行動をするなよ。)








サマエルは、勇都にだけしか伝わらない様に話しかけていた。






勇都は、ヒルギスの街から、オアシスの街ピジョンに向かう馬車に乗っていた。




数台の馬車で、目的地を目指していた。





馬車には、勇都の様な冒険者や、商人や観光客が居た。




ピジョンの街を目指す道中、モンスターが現れた。





サボテンの様な針を飛ばす緑色のモンスターや、コカトリスに遭遇していた。





サボテンの様なモンスターを倒したが、コカトリスがまだ残っていた。





鎧に身を纏ったファイターや、己の肉体で戦うモンク、ソーサラー等が居た。




皆、勇都よりもレベルの高い冒険者だった。




コカトリスは、砂漠の中で素早く動き、冒険者達を翻弄していた。




攻撃しようとすると、奇声を挙げて威嚇し、体を振り乱し暴れる。





皆、石化を恐れて慎重に対処していた。





ファイターがコカトリスの足を斬る。





すると、コカトリスが体勢を崩し、片足を地面に付ける。






「よし、今だ!全員で攻撃だ!!」






冒険者達は、一気にコカトリスに襲い掛かる。




勇都も、コカトリスの体をグランベリーで突いたり、斬りつける。






すると、コカトリスは、急に力を失い倒れた。





「よし!コカトリスを倒したぞ!!!」






冒険者達は、雄叫びを上げて喜んでいた。




馬車に居る者達は、荷台から出て拍手をする。






勇都は、コカトリスの体からグランベリーを抜いていなかった。





(コカトリスの体に微細な毒がある。しっかり吸い取れよ。)






グランベリーから小さな紫色の光が出ていた。






毒の吸収が終わると、勇都は荷台に乗り込む。





冒険者達は、コカトリスの話をしていた。




そして、サンドワームの様な強敵が居なくて安心もしていた。






勇都は、荷台の中で蹲り寝始める。






(これから何が起こるかわからん。しっかり体力の回復に努めるのじゃ)







勇都は、いつの間にか寝息を立てて眠る。





それから30分後、荷台の中の人々が興奮し叫びだした。




「やった、遂に着いたぞ。」





誰かの声で、勇都は目を覚ます。





(勇都よ。到着したみたいだぞ。)






サマエルに呼ばれ、勇都は、荷台から出る。





すると、そこには緑の木々が生い茂り、煉瓦造りの建物が無数にあった。





そして、その脇には、大きな湖があった。





水は、青く透き通っていた。






「たぶん、あれがオアシスか。」







勇都は、ピジョンの街に来たと改めて気づく。






多くの人々が行き交っていた。





オアシスの近くに闘技場の様な形をした建物があった。






「何かイタリアのコロッセオみたいだな。」







勇都は、円形の闘技場を見て立ち止まっていた。






勇都は、馬車から降りて闘技場に静かに向かって行った…













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