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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第4章 希望と絶望の国・ターメリク…‐A country of hope and despair turmeric-
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第7話 意地の二刀流…

 マキャーは、サマエルが変化した姿の魔剣グランベリーの柄を握った。







「ぬあっ!!!!!」







マキャーは、グランベリーを地面の砂に落とす。






マキャーは、手に痛みと熱さを感じていた。









「な、何だこの武器は?!」






マキャーの手から微かに煙が出ていた。






しかも、マキャーの手の平は赤くなり火傷をしていた。






ピリピリした刺激と痺れを感じていた。






その時、マキャーの目に大量の砂が掛かる。








「うわっ?!」







マキャーの目に砂が入る。








「な、何だ。これ?」





マキャーは、目に入った砂を出す。





その間に、グランベリーを掴みマキャーに向かう者がいた。





それは、倒されたはずの勇都だった。





勇都は、グランベリーを握りマキャーに向かう。








「うおおおおっ!!!」







勇都は、グランベリーでマキャーに斬りつける。






「こいつ。俺に盾突く気か!」






マキャーは、勇都の攻撃を躱す。





勇都は、マキャーに再び向かって行く。





体を屈め、低くし走ってマキャーに突っ込んで行く。






「ふん。お前みたいな低レベルの攻撃なんて効かないぜ。」






マキャーは、体を仰け反りながら後ろに下がる。






勇都が、再びグランベリーで斬りつけてきた。







「おいおい。今言ったろ。無駄だって言ってんだろ!」





マキャーは、勇都を蹴りつけようとした。





が、マキャーは、腰のダガーを抜く。





細長いダガーの刃の部分で受ける。





マキャーは、グランベリーの刃を受け止めていた。





そして、もう一つの刃も一緒に受けていた。





それは、勇都の左手に握られていたナイフだった。




それは、商人が先程倒された時に落とした物だった。





勇都は、マキャーに向かう際に拾っていた。





マキャーは、グランベリーとナイフを振り払い後ろに下がる。






「に、二刀流だと?おまえ、アサシンか?」







勇都は、右手にグランベリー、左手にナイフを持ちマキャーの前に突き出していた。





勇都は、ナイフでマキャーの胸を鋭く突いていく。





速い踏み込みだった。





マキャーは、それを何とか回避しようとする。







「うりゃっ!!」






勇都は、グランベリーで大きく弧を描き斬りつける。






「ぬっ!」







マキャーは、グランベリーをダガーで受ける。





マキャーは、右肘を勇都の顔面にぶつけようとする。







「ぐおっ!」






マキャーの右腿に痛みが走る。






勇都が、ナイフをマキャーの腿に突き刺していた。





腿から血が流れていた。





すると勇都は、身を引くくし、右足の脛に向かって肩をぶつけてタックルした。





マキャーと勇都は、一緒に倒れる。









「きっ、貴様ぁああああっ!!!!!」








マキャーは、倒された怒りから興奮していた。





口を開けると鋭く尖った歯が広がっていた。






すると何処からともなく声がしてきた。





何かが走ってくる音もしていた。







「ちっ!」





マキャーは、舌打ちをする。





自分の身体の上に覆いかぶさった勇都の腹を膝で押す。





そこから逃れ、マキャーは、立ち上がる。




腿に刺さったナイフを抜き取り、地面に投げつける。






「命拾いしたな。坊ちゃんよぉー。次会った時は容赦しないぜ…」







マキャーは、勇都を睨みつけていた。





勇都は、片膝を付き、グランベリーをマキャーに向ける。







「お~い。大丈夫かー!!」





白い民族衣装の様な風貌をした男達がラクダに乗って勇都達に向かってきた。







「坊ちゃん。お前の名前、何て言うんだ?」






マキャーは、勇都に名前を聞いてくる。







「…ユウトだ…オガタユウト…」






勇都は、息を切らしながら名乗りマキャーを睨み返す。






「ユートねぇ。ま、覚え解く…」







マキャーは、その場から高く2、3回飛び上がる。






着地したと同時にマキャーは、走り出した。






あっと言う間にマキャーの姿は見えなくなった。









「…ま、て…」







勇都は、前のめりに倒れて意識を失った…







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