第6話 気配隠蔽とレベルアップ…
勇都は、気配隠蔽を使いスライムに近づいた。
スライムは、じっとしている。
もし、自分に気づいていれば攻撃を仕掛けてくるはず…
が、何もないノーリアクション。
勇都は、しばらくじっとしてスライムを見る。
しかし、勇都に襲ってくる気配すらない。
(よし、スライムを倒すぞ!)
勇都は、ダガーを握りスライムに突きを出した。
スライムの体にダガーが突き刺さる。
するとスライムが暴れ出した。
どす黒い液体が流れ出る。
勇都は、思わず後ろに飛びのいて避ける。
スライムは、その場で体を震わせた。
そして、風船がはじける様に消滅した。
(か、勝った。倒したぞ。)
勇都は、スライムに勝利し喜んでいた。
実は、もう一つの喜びを感じていた勇都。
それは、特殊スキルの気配隠蔽の力だった。
(この力は凄い。これがあれば何とか生きていけるかもしれない。)
勇都に根拠のない自信が生まれた。
勇都は、消滅したスライムの後ろにあった薬草を採取した。
カバンに入れて、勇都は辺りを隈なく慎重に探る。
勇都は、他にモンスターが居ないかゆっくりと確認をしながら進む。
すると大きな茶色の蟇蛙がが一匹鳴いていた。
じっとしていて近くに薬草が生えていた。
勇都は、再び気配隠蔽を唱えた。
蟇蛙に近づく勇都。
蟇蛙は勇都に気づかない。
(チャンスだ。ゆっくりと回り込み確認だ。)
勇都は、蟇蛙の脇に出来るだけ近づいた。
そして、腹の辺りに狙いを付ける。
勇都は、ダガーを握り蟇蛙に突進していった。
蟇蛙の腹にダガーが深々と突き刺さる。
流れ出てくる赤い血。
蟇蛙は、大きな声で唸りだす。
その場で体を痙攣させ、地に倒れた。
それでも小刻みに体を動かす蟇蛙。
蟇蛙は仰向けの状態になっていた。
勇都は、止めの一撃を蟇蛙の腹に刺す。
蟇蛙は、絶叫し全く動かなくなった。
(よしっ!倒したぞ。)
勇都は、次の瞬間体が金色に包まれた。
体の異変に気づく勇都。
腹の底から何だか力が沸き上がる。
(この感覚は何だろう。)
勇都は、疑問に思いステータスを開く。
ステータスを見ると、勇都は驚いてしまった。
レベル2にレベルアップしていた。
しかも、各能力が少しだが数字が上がっていてパワーアップをしていた。
(やった。レベル上がった。しかも、気配隠蔽の力も強い。これがあれば先に進める。)
勇都は、レベルが上がった事と気配隠蔽の能力で面白くなっていた。
勇都は、薬草を採取した。
その時、少し体がだるくなった気がした。
(ちょっと疲れたけど、休み休み無理ない範囲で進んで行こう。何とかなるなる…)
勇都は、薬草を大量に獲得し、速く先のフロアに進みたい気分だった。
しかし、この後勇都は危機を迎えることになる。
勇都のステータスの気配隠蔽。
その項目は、更に確認することが出来る。
そこには、1日使用量、残り3となっていた。
勇都は、その事を知る由もなく下の階に行こうとしていたのだった…