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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第3.5章 魔の躍動… ‐Devil's movement-
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第1話 勇都、初パーティーを組む…

「そう!その調子で引きつけて!!」







シャナは、とあるダンジョンの中で指示を出していた。




指示を出していた相手は、勇都だった。





勇都は、2体の飛び跳ねて回る黒い野猿に追われていた。







「はぁ、はぁ、はぁ…」





勇都は息を切らしていた。





ダンジョン内に生息しているブラックモンキーと呼ばれるモンスターと勇都は戦っていた。





勇都は、ボルシチ共和国のダンジョンの1つ、アリステラと呼ばれる場所に来ていた。





本当は、レベル20以上の冒険者でないと立ち入れない場所だった。





しかし、ガブとシャナが行くという事を聞き、同行させてもらう事にした。





ゼノンとの戦いで、まだ自分の力不足を痛感した勇都。




そして、ガブとシャナ2人の様な金等級のランクの冒険者達の戦いを見たかったという密かな想いがあった。





勇都は、現在、アリステラダンジョンの8階に来ていた。





地下10階まであった。





ダンジョン自体が入った時から熱く感じていた。





所々温泉が湧いていた。




そこに咲く薬草や珍しい鉱物等もあった。





が、様々なモンスターも生息していた。





ゼノンの支配で暫くダンジョンも閉鎖となっていた。





ゼノンを倒し、ようやくダンジョン潜入の許可が下りた。




勇都は、ガブやシャナに付いて行った。




彼らは、現れるモンスターを圧倒的な力と技、魔法で瞬時に撃退をしていった。




ハイオークも容易く倒すほどの実力の持ち主の2人。




勇都は、ガブ達が致命傷を与えたモンスターに止めを刺していった。





お陰でレベルも19にまで上がった。





休みながらダンジョンの階層を降りて行ったが、結構ハードだった。




気配隠蔽や無音も可能な限り使っていた。





今日使えるのは後1回程だった。






「ユートくん。こっちに猿達連れてきて。こっちの柱を通ってきて。」






シャナの指示に勇都は従う。





ダンジョン内に2本の柱の隙間を走り抜ける。





ブラックモンキー達が柱を潜り抜ける。






「はっ!!!」




ガブの白銀の盾がブラックモンキーの体を真っ二つに裂いた。





もう1体のブラックモンキーは、ガブにやられて立ち止まっていた。





するとブラックモンキーの足が緑の輪で拘束された。





シャナの使った魔法、アースキャッチの効果だった。






「チャンスは今よ!倒しなさい!!ユートくん。」






「はい!」






シャナの指示で、勇都は、腰の魔剣グランベリーを抜いた。





毒の女神サマエルが変化した神の武器であった。







「おおおおっ!!」






勇都は、ブラックモンキーの胸をグランベリーで突き刺した。








ブラックモンキーは、苦しみ地に倒れた。








(む、勇都。この猿、爪と歯に毒を持っておる。毒を確保じゃ。)






サマエルは、勇都にブラックモンキーの体内に毒がある事を教える。




勇都は、早速、グランベリーをしばらく突き刺す。





サマエルが、モンスターの毒をグランベリーを使い直ぐ吸収できるように改善してくれた。





グランベリーが紫色に点滅する。







「よくやったわね。ちょっと疲労も溜まっているので休憩しましょうか。」






シャナは、勇都に笑顔を向ける。





勇都は、息が上がっていた。





ダンジョンの地面に尻を付く。





「ユウト!」





ガブが勇都を呼ぶ。







低く威圧感のある声に勇都は思わず怯える。






「は、はいっ!」






ガブは、水筒を差し出していた。






「飲め。」






「あ、ありがとうございます。」






勇都は、ガブの隣に行き水筒の水を飲む。






勇都は、水を飲みながらガブ達を見る。







(そういえば、ガブさん達とパーティー組んでもらったが初めてだな。強い冒険者の方々と一緒に闘えるなんて幸せだな…)






勇都は、ガブ達に感謝するのであった。






ガブの近くの白銀の盾と、勇都の置いたグランベリーが互いに輝き共鳴していた…






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