第23話 平穏…
それから1週間経った…
「ただ今戻りました。」
勇都は、ノルンの村のジャバリエの所にいた。
ゼノンが死に、召喚していたゾンビやスケルトンは消滅した。
ゲルナー王も無事に救出できた。
バーディーの街は明るさを取り戻した。
以前の様な姿になるまではまだまだ時間が掛かる。
ギルド鷲の爪の長のモーリスは、仕事に追われ忙しくなってきた。
ゲルナー王は、体力も回復し、ポールやテッド卿らと共に、ゼノンに乱された国を立て直す動きを開始した。
勇都は、ゲルナー王と話す機会があった。
以前は、この国の事を考えしっかり働いていたゼノンの変貌が信じられなかったと…。
理由は、ゼノンが死んでわからず仕舞いであった。
ノルンの村も、ゲルナー王の命で奇跡の金の取引の再開が決まりにわかに忙しくなっていた。
勇都は、モーリスの所に行っていた。
モーリスは、勇都がゼノンを倒したことで報酬を出してくれた。
勇都は断ったが、モーリスに押し切られて受け取った。
勇都は、必要な物をバーディーの街で購入していた。
「冒険者よ。これから、どうするのだ?」
ジャバリエは、勇都にお茶を出し飲みながら話す。
「そうですねー。モーリスさんの所のギルドの仕事を軽いものを引き受けて資金を稼ぎ、ボルシチ共和国のダンジョンに少し挑んでみようと思います。シャナさんやガブさん達も同行して手伝ってくれるみたいで。それが一段落したら、次の国に行ってみようと思います。」
勇都は、ジャバリエに今後の事を話していた。
「そうか。この隣の国になると砂漠の国ターメリクになるな。君の腕なら行っても問題ないだろうが、納得いくまで準備して過ごせばよい。」
ジャバリエは、笑顔でお茶を飲む。
「君にはノルンの村に残ってもらいたい。個人的に。この国を、我が村を救った英雄だ。秋には奇跡の金の収穫祭もある。それを見せたかったが…」
ジャバリエは、少し寂しそうに笑っていた。
すると扉を叩く音がする。
入ってきたのは、フレッドだった。
「失礼します。お、ユウト。丁度良い所にいた。シャナさん達がお前を探していたぞ。ダンジョンに行く打ち合わせをしたいと言っていたぞ。中央の広場にいる。」
「あ、そうですか。じゃあ行ってみます。村長ご馳走様でした。」
勇都は、会釈をして家から出ていく。
フレッドは、勇都を見送りながら村長に言う。
「やっと村が平和になりましたね。」
ジャバリエは、目を閉じて頷く。
「そうじゃな。オーク達やゼノンの圧政から解放された。また元の生活が始まったのだ。これからもっと忙しくなる…」
ジャバリエ達は、ノルンの村のいつもの日常を噛みしめていた…
こんにちは。
金城です。異世界で毒使いアサシンを読んで頂いてありがとうございます。
本当に感謝しています。
第3章これで終了です。
新章の前に、ちょっと間を挟んだ話を書きたいと思います。
直ぐに終わりますが、3.5章ってことで見て頂ければ嬉しいです。
勇都の冒険は更に続きます。
梅雨時期は非常に苦手です。
体も中々動かなくて常に頭痛です。
頑張って書きますので今後ともよろしくお願いしますー!




