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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第3章 宰相ゼノンとの戦い…Battle with Prime Minister Zenon
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第14話 モーリスの依頼…

「お前、本当に行くつもりか?1人で…」





モーリスは、目の前の勇都を見て驚いていた。





アサシンで鉄等級のギルドカードを持つ勇都。





レベルもそんなに高い方ではなく、強くはないと思っていた。





今まで勇都以上のギルドカードを持つ冒険者がゼノンに挑んだ。




が、誰一人として戻ってはこなかった。








「大丈夫です。ヤバい時は逃げて帰ってきます。」








勇都はモーリスにニコリと笑う。






「…よし。危ない時は直ぐに逃げろよ。教えてやるよ!」





モーリスは、勇都に宰相ゼノンの場所を教えた。




ゼノンは、ゲルナー王の城から少し離れた3階建ての館に居る。





昼間は、城で執務をしていて夜に戻るだろうと…







「ゼノンの館は、この数年で改築を相当しているらしい。色んな業者が入っていって工事をしていったらしい。内容はよくわからんが。ひょっとしたら、城の中にゼノンの館に詳しい奴がいるかもしれんぞ。それに城の中に、ゲルナー王の配下や兵士達も監禁されていると言う噂話も聞くよ。本当か嘘かわからんがな。」






モーリスは、勇都にわかる限りの情報を伝えた。







「ありがとうございます。モーリスさん。じゃあ、ゼノンの館に行く前に城に潜入してきます。」







勇都は、モーリスに会釈する。






勇都は、鷲の爪を出ようとした時だった。





「おい!待て坊や!!」





モーリスは勇都を呼び止める。






「え、何かありました?」





勇都は、モーリスに呼び止められた理由がわからなかった。







「…受付にこい…」






勇都は、モーリスに従い受付に行く。



モーリスは、受付の台に紙を用意する。





「いつもはギルドの受付嬢達にさせているが…。久々の受付の仕事だ。何十年ぶりにやるか…」






モーリスは、上質な紙にインクを付けたペンで文章を書く。






「おい、坊や。今回のミッションだ。ギルド長の俺からの依頼だ。引き受けてくれるか?!」







モーリスは、文章を勇都に見せる。





勇都は、それを見る。





内容は、このように書かれていた。





【命を大事にし、この国に蔓延る悪の元凶、宰相ゼノンの情報を入手する。できる事ならゼノンを倒す。】







「坊や。死ぬなよ。ちゃんと報酬は出るからな。引き受けてくれるか?」





モーリスは、笑って勇都に言う。







「いや、モーリスさん。僕はお金が欲しいわけではないんです。ただノルンの村を…」






するとモーリスは、勇都に掌を向けて話を止めさせる。






「お前さんの事情も分かるが、これはな。俺からの依頼。そして、バーディーの街の為。いや、ボルシチ共和国の為のミッションなんだ。受けてくれないか?」





モーリスの目が勇都に物語る。






「…わかりました。引き受けます!」






勇都は、モーリスに返事をした。





「気を付けていくんだぞ!」





勇都は、鷲の爪から出て行った。






それを見送るモーリス。






「さて、俺も飲んだくれてはいけねえな。色々動いて行かんとな。これから忙しくなるぞ!」






モーリスの顔は生き生きとしていた…




























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