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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第3章 宰相ゼノンとの戦い…Battle with Prime Minister Zenon
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第8話 宰相ゼノン…

 バーディーの街中に一際目立つ大きな建物がある。



3階建ての館だった。




ある一室に2人が居た。





1人は、50代風の男。頭はスキンヘッドで、赤いローブに身を纏っていた。



そしてもう1人は人間ではなかった。




豚の顔をした太った異形の者だった。





「…という事で、私がノルンの村に行ったらそんな事があったんですよ。だから、始末してやりました。ゼノン様の手下を…グフフ。」







「そうか。ミポーよよくやってくれた…」






赤ローブに身を纏った男は、ボルシチ共和国の宰相ゼノンであった。






「ゼノン様。これからノルンの村を壊滅するのですか?面白くなりそうですね。ブフフ…」






ミポ―は、下品な笑い声を上げる。







「いや。暫く様子を見る。奇跡の金があるからな。まあ、いつでもあんなちっぽけな村は壊滅できる。腕の立つ冒険者はいるみたいだが、こちらが本気を出せばそんな奴等も蹴散らせられる。」






ゼノンは、ミポーの問いに答える。





「私も見たいですね。ノルンの村が壊滅する所を。ブヒヒ…」





ミポーは、醜悪な顔で笑い顔を作る。






「ミポーよ。お前は行かなければならないだろう。」





「見たいのも山々ですが、戻らないと魔王様に怒られちゃいますので…。これでボルシチ共和国から出ます。色々行かないと行けないので。ブヒヒ…」








(本当に魔王様の使いでなければ消したい所だ。この豚め!)






ゼノンは、不気味なミポーに不快感を抱いていた。






「それでは、ゼノン様。また来ます。御機嫌よう。ブププッ…」






ミポーは、ドスドスと重い音を立てながら部屋から出て行った。






ゼノンは、部屋の奥の本棚に近づく。





本棚の分厚い本を一冊とる。





すると本棚が横に動いた。




奥に続く通路が現れる…。





ゼノンは、歩いて行く。




奥には一つの部屋があった。





そこに、モンスター達がいた。




スケルトンや腐敗したゾンビがうろついていた。






スケルトン達の中心に1人の男が鎖に繋がれていた。






ゼノンは、男を見てニヤリと笑う。




「フハハ。無様ですな。間も無くです。準備が出来ました。私がこの国を手に入れる事ができますよ。貴方の時代も終わりです。」





ゼノンは、男を見下していた。






「…ぜ、ゼノン。お、お前の思い通りにはさせない…この国は好き勝手には出来ないぞ…この国に危機を察し必ず立ち上がる者がでてくる。考え直せ…」





鎖に繋がれやつれていた男がゼノンに説教する。






「ほぉ~、一体誰が貴方を。そして、この国を助けてくれるのですかね?もしそんな者達が居れば、私は今頃死んでいる。そして、貴方もそんな状態ではない。現実がこれだ。誰も来ないではないですか…」







ゼノンの発言で男は無言になる。






「貴方はまだ利用価値があるから殺しませんよ。まあ、これからを見てて下さい。いや、部屋にいるから見れないか。ハハハハハハハッ!!!!!」






ゼノンは、高らかに笑う。






「それではまた来ます。王よ。」






ゼノンは、そう言って部屋から去っていくのであった…






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