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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第3章 宰相ゼノンとの戦い…Battle with Prime Minister Zenon
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第5話 毒の自白…

 オーク達を倒されて必死になって逃げるビル。




そのビルを勇都は無音を使い追いかけていた。





ビルは、勇都の存在に気づかない。





(勇都。今じゃ。あやつを斬れ。)





魔剣グランベリーに変化したサマエルが勇都に指示する。




グランベリーの柄に、明るい紫の色をした球体をはめ込む。






勇都は、ビルの右の二の腕を斬りつけた。





ヒュン





「あっ、痛い!!」






ビルは、右腕に痛みを感じ抑える。





振り向くビル。





するとそこには、魔剣グランベリーを突き出した勇都が居た。







「ひ、ひいっ…お、おまえ何者だ?!」






ビルは怯えて勇都を見る。





「こんばんは。ちょっとお聞きしたい事があって…」







勇都は、ゆっくりとビルに近づく。






「お、おまえ。あのノルンの村の冒険者達の仲間か。な、なにが目的なんだ。」





勇都からゆっくりと下がっていくビル。







「僕は、バーディーの街に行きたいんですよ。街が今、どうなっているのか?それに宰相のゼノンさんの事も聞きたいんです。教えてください。」







勇都は、グランベリーをビルに向けて迫る。






「い、言うものか。何故お前のような若造に教えなきゃいけないんだ!」





ビルの表情が険しくなり、勇都を睨みつける。








「あ、もう少しで教えてくれると思うから待ってます。」








ビルは、勇都の言葉が良く理解できなかった。





次の瞬間だった。




ビルの体が急に痺れ始めた。





「な、何だこれ?!」






ビルは、その場に立っていられなくなり膝を付いていた。






体中に痺れ。そして、気持ち悪さが現れ吐き気がしてきた。






一番辛いと感じたのは、口の辺りの感覚がなくとても痺れていたことだった。







「あ、う、あ…が…」





ビルの全身が痙攣し始める。







「大丈夫です。死にはしません。これから僕の質問に答えてもらいます。」






勇都は、ニコリと笑いしゃがんでビルを見る。




ビルは、自分の身体に何が起きているのかわからなかった。






「今、毒が体の中に入ってます。これ、ラザニア王国で取れたキキョウアサガオって種類の毒です。これ、自白させる為の毒なんです。結構強い毒なんですよ。全身も麻酔みたいに痺れさせて凄い効果があるんです。これから質問します。色々教えてくださいね。」






勇都は、ビルの顔をじっと見る。





(自白の毒だと。ふざけるな!絶対言わないぞ!!)





ビルは、勇都に対し抵抗を見せていた。






「今、バーディーの街はどんな状況になっているのですか?」






勇都はビルに質問する。





ビルは、無言を貫こうとした。





すると口が勝手に開き出した。






そして、言葉を話し始める。






(おいおいおい!!!ちょ、ちょっと待て。俺は話さないぞ!な、何で口が開く。そしてしゃべっているんだ?!)





ビルは、自分の意志とは無関係に口が動き始める。






(や、止めろ。止めろ!言いたくはない。止めろぉおおおおおっ!!!)







ビルは、心の中で拒否する。






「バーディーの街…今は、宰相ゼノン様の手で治められて…る。街は誰一人進入…させない様にしている…」






ビルは、勇都の質問に答え始めるのであった…








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