第4話 白銀の盾…
ジャバリエ達は、ロドリゲス達がハイオーク達に倒され怯えていた。
「シャナ…後ろは任せた…」
背中から白銀の盾を取り出すガブ。
「後は任せて。」
シャナは、笑って杖を前に突き出す。
ジャバリエ達の近くの奇跡の金に向かって近づくハイオーク達。
「行け。奇跡の金を奪え!」
ビルが怒りを見せながら、オーク達に命令する。
ガブは、白銀の盾を弓の様に引いて構える。
「おりゃあああああっ!!!」
ガブは、顔の焼け爛れたハイオーク目掛けて盾を投げた。
盾は鋭くハイオークに向かう。
盾は、ハイオークの体に直撃した。
ハイオークの体が真っ二つに割れた。
血が噴き出し、ハイオークの体が地面に倒れ大きな音を立てる。
「何っ!!!」
ビルは、ハイオークが倒されたことが信じられなかった。
ガブの投げた白銀の盾が、ブーメランのような軌道を描きガブの所に戻る。
ガブは、白銀の盾を両手でしっかりとキャッチした。
「咲き誇れ…薔薇よ…ローズペイン…」
シャナは、杖から無数の薔薇の花が咲き出す。
薔薇の花がオーク達に鋭く刺さる。
薔薇のトゲが巻きつき、オーク達の体を貫いた。
絶命するオーク達。
ハイオークが、ガブに拳をぶつける。
「パーフェクトガード!!」
激しく大きな音が周囲に鳴り響く。
ハイオークの拳が砕けていた。
ガブが白銀の盾で受け止めていた。
魔剣グランベリーに姿を変えたサマエルは、ガブの持つ盾を見ていた。
(やはりあの武器はただの武器ではない…)
ガブの盾を拳で受け、血を流し痛みに苦しみ喚くハイオーク。
ガブは、ハイオークを押し返し吹き飛ばす。
尻餅を付き倒れるハイオーク。
ガブは、頭上で盾を回転させる。
白銀の盾は、回転していくと光り輝き始める。
「聖なる光よ…魔を退けよ…ムーンスパイク!!!!!」
回転させた白銀の盾をハイオークに向かい振るうガブ。
盾が当たり、ハイオークの上半身が吹き飛んだ。
「ま、まさか。は、ハイオーク達が負けるなんて…ひ、ひいっ…」
自分の操るオーク達が全滅したビル。
ビルは、その場から走って逃げだした。
「勇都よ。出番が来たぞ。」
「はい。無音!!!」
勇都は、スキルを発動させる。
全身から電流が流れる衝撃を受ける勇都。
勇都は、木の上から降りた。
そして、逃げるビルを追いかけて行くのであった…




