第3話 いざ、ダンジョンへ…
ギルド、虎の牙に来たが仕事が無くて勇都は落ち込んでいた。
「あ、そういえば…」
フォリーナが、書類を見始めた。
しばらく無言のフォリーナ。
勇都は、フォリーナを見つめる。
「低レベルのあんたにはさ、きついかもしれないけど。これなら一人でもできるんじゃないの?」
フォリーナは、1枚の書類を勇都の前に差し出した。
勇都は、書類に目を通す。
そこには、こう記されていた。
ベルムダンジョンでの薬草採取と…
内容は、ベルムダンジョンでの薬草採取となっていた。
勇都の居る場所は、世界の中の1つ。
ラザニア王国。
ラザニア王国は自然や資源が豊富。
王国内には、いくつかの無数のダンジョンが存在している。
その中でベルムダンジョンは、冒険者にとって入門するような場所。
階層も地下6階までとなっていて、凶悪なモンスターもいない。
初心者は、薬草採取を兼ねながら弱いモンスターを倒しレベルアップできる。
しかも、薬草は、ダンジョン内に生息していて取りやすくなっている。
大半は、薬草採取に眼もくれず、モンスターを倒し自身の強化をしていく者が殆どである。
しかも、パーティを組まなくていいし1人で行動も可能となっていた。
5日以内に薬草を持ってくればお金もゲットできる。
お金も1、2週間は生きていけるぐらいの報酬だった。
(いいんじゃないか?お金も貰え、弱いモンスターを倒せばレベルアップも出来る。
何より人にそんなに気を遣わなくていいから気楽そうだな。やってみるか?)
勇都は、フォリーナに挑戦することを告げた。
「ま、いいんじゃないの?じゃあ手続きするよ。」
勇都は、書類に記入を始めた。
勇都は、手続きを済ませてベルムダンジョンへ向かう事にした。
虎の牙を出ようとした時に、フォリーナに呼び止められる。
「気を付けていくんだよ。」
この世界に来て、勇都は始めて温かい言葉を掛けられた気がした。
勇都は、虎の牙を出た。
町で必要な物を準備して、ベルムダンジョンへと向かう事にした。
勇都は、ベルムダンジョンで運命が変わることをまだ知る由もなかった。
これから、多くの数々の冒険を熟していくことになるとは…