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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第3章 宰相ゼノンとの戦い…Battle with Prime Minister Zenon
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第1話 オーク襲来…

 夜になり辺りは暗くなる。



ノルンの村には、静けさが漂っていた。




村の家の明かりがほとんど見られない。





「勇都よ。そろそろ奴らが来る頃合いじゃ。気を引き締めよ。」






「はい、師匠!」






勇都は、ノルンの村の中央広場の大きな木の上に身を潜めていた。







中央広場には、台の上に大量のりんごが置いてあった。





ノルンの村が生産に力を入れている奇跡の金であった。





ボルシチ共和国の宰相ゼノンの指示で、毎月1回夜に奇跡の金が回収される。




オーク達が回収していく。




以前は、バーディーの街に持っていき取引しお金と換金し収益を得られた。




しかし、今はオーク達に食べられ回収させられてしまうだけであった。




ノルンの村は存続の危機に瀕していた。




村長のジャバリエは、村を護る為に勇都達冒険者にオーク達の撃退を依頼したのであった。





奇跡の金の周りには、村長のジャバリエやフレッド、村の者達が数名いた。





その脇に、他の冒険者達が待機していた。





頭が剥げていて中肉中背の男。



ロングソードとチェインメイルに身を包んだレベル25のファイター、ロドリゲス。




魔術師のローブに身を包んだやせ細った男性の魔導士。



レベル28のマービン。





奇跡の金の後ろに後2人いた。





1人は、白くて豪華な装束に身を纏った女性であった。




銀色の杖を持ち笑みを浮かべている20代後半の女性。




レベル40のプリースト、シャナ。





そのシャナの隣に圧倒的な威圧感を出し佇んでいる背の高い髪の短い、筋骨隆々の男が居た。




背には白銀の巨大な盾を持っていた。





レベル50のシールダー、ガブだった。




彼らは、勇都と同じ冒険者であった。



しかし、高いレベルの者達ばかりであった。




各地を旅し、バーディーの街へと向かおうとしたが街に入れずジャバリエから詳細を聞き、村を守る事を引き受けてくれた。




ロドリゲスやマービンは、鉄等級のランクだった。



が、シャナとガブは違った。




シャナは、銀等級。




そしてガブは金等級のランクを持っていた。




ロドリゲスやマービンは、1人で旅をしていた。




シャナとガブは、詳しい事はよくわからないがずっと2人で旅をしてきている冒険者という事が軽く話をしてわかった。







「いやー、シャナさんとガブさんが居て頼りになるなー。凄く存在感があって安心するな。」








「勇都よ。お前にはやらなければならない役目があるのだぞ。わしとスキルがあるからと言って油断するでないぞ!」







「はいっ、すいません師匠!」






勇都は、魔剣グランベリーに変化しているサマエルに叱責された。





勇都の方をガブが一瞬見る。





直ぐに視線を奇跡の金の方に戻していた。







(ガブ…なかなかの歴戦の強者よ。わしの存在に気づいておるのか…。わしの見解が正しければあやつの武器は…)






すると笛が鳴り響いた。





村人が笛を吹きながら中央広場へ走ってきた。





「来たぞ!オーク達だ!!き、今日は今までで一番多い数だぞ!!!」






遠くに偵察に行っていた村人が青ざめた顔でジャバリエに報告した。





「どのくらいの数が来ておる?」





「そ、村長。30です!しかも、今まで見たことのないオークが居ます!!」





「さ、30…」





ジャバリエは言葉を失った。





毎月来てもオーク達は10匹程だった。




だが今回は、倍の30匹だった。






「村長さんよ。安心しろよ。俺の剣でオーク共ぶった切ってやるよ。30匹ぐらい目じゃねえぜ!」







「私の炎の魔法で消し炭にしてあげますよ。約束の報酬守って下さいね。」







ロドリゲスとマービンは、オークを倒す自信があり笑っていた。







「あ、来たっ!」






勇都は、木の上から思わず声を出す。





オーク達がノルンの村の入口に入ってきた。





勇都は、グランベリーの柄を握るのであった…

















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