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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第2章 冒険の幕開けと様々な遭遇  -The beginning of the journey-
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第10話 勇都、少年を助ける…

「ふむ。何となくだが、この国何か陰気臭いのう。」





魔剣グランベリーに姿を変えたサマエルが呟く。






サマエルは、ボルシチ共和国の国の雰囲気に只ならぬものを感じていた。






「師匠もそう思いますか。言葉にするのが難しいのですが、何となく暗い雰囲気がするんですよ。」








「ふむ。この国の空気、自然の流れがぎこちない。生命のパワーが低下している…」







「この国、何が起こっているんですかね?」






すると勇都達の目の前に、恰幅の良い荷物を背負った商人風の中年男性が見えてきた。






「こんにちは!」





勇都は、男性に声を掛ける。






「あ、ああ…どうも…」






男性は、元気がなさそうだった。






「あのボルシチ共和国の中心部まで行きたいんですけど、教えていただけませんか?」






勇都は、男性に質問した。





「この先にあるノルンの村から、2時間程の場所にある。バーディーの街だ。」






男性は、勇都に教える。



「ありがとうございます。」




礼を言う勇都。






「ああ、お気を付けて…。旅の人よ、悪い事は言わない。速くこの国から出た方がよいですよ。」







男性は、勇都に向かって言う。




「え、そんなにマズいんですかココ?」





「商売になりませんよ。モンスターも出るし、治安も悪く、私も一番大きい街のバーディーでは商売にならなかった。大損ですわ!」





男性は、少し怒気の籠った声で勇都に語る。





「ま、ご自分の目で確かめた方が良くわかります。それじゃ…」





男性は、歩いて勇都達から去っていった。







(一体、この国に何が起こっているんだろう?)





勇都達は、再び歩いて行く。




しばらくすると、声が聞こえてきた。






「たっ、助けてぇ!!!!!」







少年が泣きながら、勇都達に向かって走ってくる。






少年の後ろには、大きな猪がいた。







(勇都よ。あの猪を仕留めよ。猪の牙は雑菌や毒が満載じゃ。)








「気配隠蔽!!」





勇都は、姿を消す。







「え?!」






少年は、急に勇都の姿が消えて立ち止まる。






ドドドドドドド





巨大な猪が少年に向かって突進してきた。






少年は、動けなかった。





「ああ…」







少年が怯えた表情で猪を見た。






その瞬間だった。






猪は、地面に血を流し倒れた。






「??????」







少年は、呆然としていた。






すると倒れた猪の傍に、勇都の姿が現れる。





グランベリーで数回、猪の胴に突き刺して止めを刺した。






呆然と勇都を見ている少年。






勇都は、少年を見てニコリと笑う。





「君。もう大丈夫だよ。」






勇都は、少年に笑顔を見せるのであった…






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