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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第2章 冒険の幕開けと様々な遭遇  -The beginning of the journey-
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第5話 鉄等級獲得と旅立ち…

 勇都は、ギルド虎の牙に着いた。





虎の牙の建物の中は、多くの冒険者で溢れかえっていて活気があった。




勇都は、受付に向かう。




ダークエルフのフォリーナがいた。





「お、来たな。」





いつもは、クールな感じできつさがあるフォリーナ。




今日は、少し穏やかそうだった。






フォリーナは、勇都の仕事の依頼を確認した。







「仕事もクリアしたな。ん、ちょっと待て…」





フォリーナが勇都の仕事の履歴を確認する。





勇都の黒等級のカードを見ながら、フォリーナは、チェックしていく。



「レベル…ギルド依頼の仕事100件到達…あと…」





フォリーナは、厳しい眼光で細かく書類とにらめっこしながら見ていく。





勇都は、それをただ見る事しかできなかった。




‐それから数分後‐







「勇都。今日で黒等級は卒業よ。現時点で鉄等級になりました。おめでとうございます。」






フォリーナは、深々と頭を下げる。




戸惑う勇都。




そして、勇都に鉄の色をしたカードを渡す。






「これは鉄等級の証明カードだ。これがあれば、様々な国のギルドで仕事の依頼が出来る。認められた冒険者の証だ。ここまで来るの大変だったな。」






フォリーナの表情が何となく寂しそうに見えた。





「勇都。お前が毎日ここに通い様々な仕事をしていった。私は、正直アサシンのお前は冒険者には向いていない。別の道へ進むべきだと本当は思っていた。でも、お前は、諦めず前向きにどんな仕事もやっていった。正直凄い奴だと思う。」









フォリーナは、初めて勇都に笑顔を見せた。







「フォリーナさん。色々とお世話になりました。ありがとうございました!」






勇都は、フォリーナに礼を言う。





「これからどこに行くのだ。」






フォリーナの質問に勇都は答える。






「はい。とりあえずは、王国を出てボルシチ共和国方面に行ってみようかなと思っています。」






勇都は、フォリーナに目的地を話した。





ラザニア王国の隣国であるボルシチ共和国。





ラザニア王国より2倍の国土。




モンスターやダンジョンもラザニア王国以上にある。





自分のレベル上げと、まだ見ぬ未知のモンスターと戦う。




そして、毒を獲得し生きる。





その為にボルシチ共和国を目指すとサマエルと決めていた。






「また。いつか、この国に顔を出すんだぞ!」





フォリーナは、勇都を見る。





「はい。ある程度旅をしたら戻ってきますよ。必ず!」






勇都は、フォリーナに笑顔を見せて虎の牙から出て行った…





勇都は、その後、冒険の為の食料や装備を揃えた。





体には、新品のレザーアーマーを装着した。





軽く動きやすい。強度の高い良い物を購入した。





武器は、サマエルが変身した魔剣グランベリーで十分だった。




後は、旅の道中で必要なものを入手していこうと勇都は決めていた。





勇都は、ラザニア王国の町の門を出た。






「勇都よ。もう後戻りはできないぞ。よいか?」





サマエルが勇都に優しく呼びかける。





勇都は、口を開く。






「行きましょう。師匠!」






勇都は、真っ直ぐな瞳で目の前の景色を見つめていた。






勇都の壮大な旅が今、始まったのであった…














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