表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第2章 冒険の幕開けと様々な遭遇  -The beginning of the journey-
28/191

第4話 しばしの別れ…

 勇都は、アンダートータスの甲羅の上で待っていた。





アンダートータスが甲羅から顔を出した時、攻撃する。




しかし、顔を中々出してこなかった。






「長期戦かなこれ。まあ、待ってみよう。」






勇都は胡坐をかいた。




そして、目を閉じて呼吸する。





息をゆっくり吸って吐く。それを繰り返す勇都。




勇都は瞑想をしていた。




ギルドに行った時、レベルの高い冒険者はしていると言う話を聞いた。




自分の居る場所を確認し、脳と体を整える。





呼吸に集中すると、頭がクリアになってきた。








「勇都よ。良い感じではないか。リラックスしておる。機を待つのだ。」








勇都は、サマエルの言葉を聞き更に呼吸に集中した。




雑念を払い、余計な事を考えない。



今自分がすべきことをやるのみ…






すると、甲羅の中が何となくだが動いた気がしてきた。







「勇都。出てくるかもしれないぞ。」





勇都は、サマエルの言葉に眼を開く。





すると甲羅からアンダートータスがゆっくりと頭を出してきた。






「いけっ!今だ。止めを刺せい!!」






「うおおおおっ!」






勇都は、甲羅から飛び降りる。





アンダートータスの頭にグランベリーを突き刺した。






黄色の血が噴水の様に吹き上がる。






アンダートータスは苦しそうに鳴く。





頭や体をバタバタさせて勇都を振り落とそうとする。





が、勇都はグランベリーを突き刺していきそれを防ぐ。





勇都は、アンダートータスの力に耐えていた。





勇都は、グランベリーを抜いて軽く飛び上がる。





重力に従い、勢いを付けてアンダートータスの目を狙っていく。






「やあっ!」





勇都は、アンダートータスの目を斬りつけた。






グブブブブブッ






アンダートータスが苦しみ叫ぶ。





勇都は、地面に着地しグランベリーを突き出す。






すると、アンダートータスがゆっくりと体を崩していく。






激しい音を立てて地に倒れる。





毒も効いてきたのか、荒い呼吸をして仰け反っていた。





腹を出したアンダートータス。





「勇都。最後の一撃を喰らわせてやれ!」






サマエルが叫んだと同時に、勇都はアンダートータスの腹にグランベリーを突き刺した。





するとアンダートータスは、体中を痙攣させる。





やがて、力を失い全く動かなくなった。





「か、勝った。」





勇都は、尻餅をついて放心状態だった…





勇都の体が熱くなる。




レベルが15になった。




「遂に15まで到達した…」




勇都は、ここまで自分が成長できた事を嬉しく思っていた。





それから数十分後…









勇都は、勝利の余韻に浸る暇もなく、アンダートータスから毒を回収した。




爪や舌、体内の毒を。





その後、祭壇の近くの壁に穴を開け、封印するサマエル。




穴に数々の毒の瓶を保管した。




毒が足りなくなった時は、いつでもここに戻ってきて補充できるようにするためだった。





「よし。勇都よ。そろそろ行くか。」





「はい、師匠。行きましょうか、ギルドへ。」






勇都は疲れも見せずに白蛇の居た転送陣に向かう。





祭壇から階段を降りようとしていた。





部屋に置いた毒薬の瓶を見て思う。






(さよなら。暫く来ないよ。また必ず来るから…)






勇都は、サマエルと出会った部屋に心の中で別れを告げていた。





勇都は、階段を降り白蛇の居た所から転送陣に乗って地上に向かった…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ