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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第1章  とあるアサシンと女神の出会い…change the world
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第19話 毒の効果…

 白蛇に緑色の液体を浴びた勇都…




白い煙が上がり勇都は止まってしまった。




白蛇は、舌を出し勇都にゆっくりと迫る。





「今じゃ。突け!!!」





勇都は、飛び上がる。





体に浴びた液体が消える。




勇都の体は無傷だった。






勇都は、グランベリーを持って白蛇の右目を思いっきり突き刺した。





シャオオオオオオオオッ!!!!







白蛇は、目を潰され叫ぶ。




白蛇は、その場で尻尾を振り体をバタバタさせた。




体の動きが激しくなり、暴れ出す。






「隠れろ!勇都よ!!」





勇都は、ダッシュし岩場に逃げ込む。








「はぁ、はぁ、はあ…」





勇都の息は上がっていた。





「上手くいった。奴の吐いてくる毒液を受けての不意打ちが…」





サマエルは、勇都と打ち合わせ通りの作戦で戦闘できた事に満足をしていた。





無音や気配隠蔽で可能な限りダメージを与えていく。



そして、白蛇は毒液を吐いてくる。




が、それを受ける。




サマエルが持つ毒耐性。



回復をし、再び攻撃を仕掛けていく。




勇都の体力も回復し、次の一手が打てる。




サマエルの作戦は順調、いやそれ以上であった。





「毒回復なければ死んでいましたね。」






勇都は、サマエルが変化したグランベリーを見る。







(こやつ。低レベルの割に良い動きをした。素早く対応し白蛇に挑んでいた。怯えながらも立ち向かう度胸と判断力はなかなかのものだな…)





サマエルは、勇都の行動を高く評価していた。






「当り前じゃ。わしの神としての力の偉大さをようやく理解したか。わしのお陰でお前の運気も高いのじゃぞ。戦いが終わったら、わしの願いを叶えてもらうぞ。」






サマエルは、勇都に呼び掛ける。





「師匠。これからどうすればいいですか?」





「ふふっ、まあしばらく見て見ろ。それよりもお前の体についている白蛇の毒液を採取するんだ。」





サマエルは、勇都の体の緑色の液体を取らせる。



殻の小瓶に液体を詰める勇都。






「よし。終わったな。そろそろ、効果が表れるはず…」





サマエルは、時を待っていた。




広場の中央で叫び暴れる白蛇。





すると白蛇に異変が起きた。




白蛇はその場に止まる。





そして唸るように喉を鳴らす。






「勇都よ。お前の持っていた毒とわしを持つ毒が効いてきよった。」





白蛇は、口から液体を吐き出した。




それは、真っ黒な液体だった。






ジャオオオオッ





白蛇は、倒れ体をバタバタさせる。





「ゴブリンの持っていた毒は強烈じゃったのお。完全ではないがわしの持つ毒も捨てたものでは無い。」






ゴブリンの持っていた毒。




それは、冒険者達を仕留め死に至らせるものだった。




自分達の糞尿や毒虫等を潰し混ぜた毒。




これが、人間のみでなくモンスターにも効くだろう。





サマエルは、勇都と出会い持ち物の中で直ぐに凶悪で強力な毒があると瞬時に見つけた。




利用する機会を伺っていた。



丁度、白蛇の戦闘に使用して見た。




そして、自身の変化した魔剣グランベリー。




サマエルは、封印されていたまだ完全に力は戻っていなかった。




しかし、身体の中には様々な毒があった。





勇都には言ってないが、グランベリーの刀身自体が毒を帯びていた。







白蛇の動きが遅くなり、勢いが弱まる。





「よし。勇都よ。白蛇は眼も見えない。油断してはいけないが倒すチャンスがきた。まだ、行けるか?」






サマエルは勇都に呼び掛ける。






「だ、大丈夫です。やります。」







勇都は、グランベリーの柄を力一杯握る。







「よし。白蛇を倒すぞ!」




「はい!」







勇都は、岩場から飛び出して行った…










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