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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第7章 インゲン国の白虎  -White tiger in the country of green beans-
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第4話 情報収集…

 勇都は、鯨亭の中に入る。



テーブルや個室に様々な者達が飲み食いをしていた。



着物を着た女性達が食事や飲み物を運ぶ。



店の中の辺りを見回す。



「いらっしゃいませ!お好きな席へどうぞ!!」



勇都は、着物を着た女性に声を掛けられる。



「は、はい。どうも…」



勇都は、店の端の席の奥に1人で座っている人物を見つける。




(勇都よ。あの者ではないのか?マニーが言っていたのは。)



魔剣グランベリーに変化したサマエルが勇都に呼び掛ける。




「そうみたいですね。」



勇都は、ゆっくりと進んで行く。



テーブルに1人の男が居た。



目を瞑り、勇都やワサビの里の者達が纏っていた黒装束の着物を着ていた。



肌の色は褐色で、短髪。



頬に斬った様な深い傷があった。




勇都は、男の前のテーブルの椅子に座る。



「こ、こんにちは。」



勇都は、男に挨拶をする。



すると黒装束の男は、目を開く。




「マニー様から連絡が来て聞いております。お名前はユウト殿でしたな…」



男は、会釈をする。



「私の名はイズモです。よろしくお願いします。インゲンの国の担当をしてます。以後お見知りおきを…」



イズモは、丁寧に勇都に挨拶をする。



勇都は、ワサビの里を出る前にマニーから話を聞いていた。



この世界に、ワサビの里から各地に世界の情勢や動向を知り、情報収集する為に里の者達がそれぞれの場所に居た。


大抵の者達は、ギルドのある場所や、酒場等にいる。


インゲンの国には、独特の国でギルドは無かった。


ただ、鯨亭に潜り込んでいる者が居るのでそこに行けばいいという助言を貰っていた。



インゲンの国の内情の情報を聞くために鯨亭に勇都は来た。



勇都とイズモは、個室の部屋に移った。



勇都は、飲み物と食べ物を注文する。



「イズモさん。早速ですが、この国の事を詳しく教えてくれませんか?」



勇都は、イズモに質問をする。



「ユウト殿。食事が到着してから話をして行きます故…」



個室の部屋の扉があく。



「失礼します。お待たせしました~。」




着物の女性が食事を持ってきた。




(う、旨そうな食事じゃのう。後でこの国のスイーツを必ず頼めよ!)




サマエルが勇都に呼び掛ける。



魔剣グランベリーは、影切と共に勇都の隣の席に置かれていた。




「頂きます。」




手を合わせて食事に手を付ける。



「では、ユウト殿。この国の事を語らせていただきます。」




イズモは、飲み物を少し口に含み話を始める。



「このインゲンの国は、将が国を治めております。独自の文化で発展を遂げ存在している稀な国です。将のスケナオは、名将で国の民に慕われております。人柄も良く国を纏めた力もありなかなかの人物です。」



イズモは、勇都に話を続ける。



「しかし、今この国に脅威が迫っております。そして、少しずつですが異変が生じてきております。」




(う、ううううううっ。や、やはり我慢できん。)




魔剣グランベリーが紫色の光を放つ。




「な、何事。ユウト殿の得物が輝いておりますぞ。」



「えっ?!」




魔剣グランベリーが姿を変える。



サマエルは、人間の姿になった。



「わしもスイーツが食べたい!お前らだけで旨い物食べるのは卑怯だ!!」



サマエルは、頬を膨らませて顔を真っ赤にしていた。



「な、何と得物が人になるとは。め、面妖な!」



イズモは、武器を手に取ろうとする。



「あ、い、イズモさん。ちょ、ちょっと待ってください。僕の師匠なんです!」




勇都は、慌ててイズモを止めようとしていた…






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