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異世界で《毒使いアサシン》となり、冒険して生きます  作者: 金城凄
第6章 ソイソースの森にて  ‐To the forest of Soysauce-
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第7話 狂った赤き豚…

 ミポーは、涙を流しながら咆哮する。











「ああああああっ!!痛い!痛い!!痛い!!!絶対許さない~っ!お前、溶かしてやるブゥ!!」









勇都は、ミポーの喚き具合を見てドン引きしていた。








(コイツ。絶対ヤバイ。速く倒さないと。)







勇都は、気配隠蔽の効果が失われるまで攻撃しダメージを与えることにした。







ミポーに近づく勇都。





サマエルが姿を変えた魔剣グランベリーでミポーの右の二の腕を突き刺す。







皮膚が裂け血が流れる。










「あーっ!何処?見えない!!」








ミポーは、白目になり叫ぶ。






勇都は、ミポーの尻を突き刺す。








「ギャッ!」








勇都は、木に隠れる。








(そろそろ姿が見えちゃう頃だ。呼吸を整えて様子を見よう。)








勇都は、手足を使い木の上に登っていく。







勇都は、何とか木の枝の上に乗る。





枝の周辺は葉に覆われていて好都合だった。






丁度、気配隠蔽の効果が切れて姿が見え始めた。











(勇都よ。これからどうするつもりじゃ。どうやってあの豚の化け物を倒す。)









サマエルが勇都に話しかけてくる。









(師匠。全然思いつきません。毒も効かないしどうすればいいか…)







勇都は、サマエルに弱音を吐く。









(馬鹿者!効かないからと言って戦いを諦めてはならん。最後の最後まで足掻く。頭でしっかり考えるのだ。我が弟子よ!)







サマエルは、勇都を叱る。





すると勇都は、無言で指差していた。





それは、ミポーのいる方向だった。







ミポーは、その場に立ち止まったままであった。










「本当にイラつく…。」









ミポーは、森の中を見回して睨んでいた。






ミポーの体の色が次第に変わっていく。






体が真っ赤になっていった。





真っ赤な色の豚が、禍々しいオーラを放ちながらゆっくりと一歩を踏み出す。








「ゲブウウウウウッ!!!!!」







ミポーは、口から黒い玉を吐き出す。






それは、先程よりも巨大であった。





黒い玉は、そんなに飛ばずに地面に落ちた。






が、地面の土を抉り溶かしていた。





小さな穴が地面に作られていた。








「ブハアアアアッ!!!」







ミポーは、両手を引っ掻くように振り回す。






すると強い風が森の中を吹く。






「うっ…」






木の上に居た勇都の下に風がやってくる。






台風の風の様な風圧で体勢が崩れそうになる。






ミポーは、その場で絶叫する。








「アアアアアアアアアッ!!!」








ミポーの叫びが森の中に響き渡る。






勇都は、あまりの音で両耳を手で塞ぐ。






ミポーの絶叫を聞き、空を飛ぶ鳥も何羽かが地面に落ちていた。






ミポーは、自分の前に落ちた鳥を鷲掴みにしてそれを口に入れる。






鳥を噛み砕き食べるミポー。





ミポーの顔に笑顔等なかった。





目を充血させ睨みつけていた。









「あの怪物をどうやって倒せばいいんだ?毒が効けば勝機があるが…」








勇都は、赤色に染まり森を徘徊するミポーを見て、全身が恐怖の為か震えていた。







「落ち着け。落ち着くんだ。」








勇都は、自分に言い聞かせて冷静になる様に努める。








すると勇都は、何かを思いついた。









「一か八か。やってみるか…」








勇都の目の輝きは、まだ消えてはいなかった…


































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