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霊能系を1から学んでみた  作者: 山田太郎
2/8

占いの勉強と練習


翌日、仕事に来た俺はどうにか占いを回避する為に午前中は全力で手術に入り、午後は手術室の更に奥の入って来られない場所で作業をしていた。


敢えて言うのもなんだがサボりではない、決して。


上司と見学者の位置を観察しながら常に距離を取り、仕事をこなしていったが、ココでトラブルが上司に起きた。


トラブル対応に奔走する上司に見学者の対応をする余裕は無く、誰か対応可能な者はいないか?と考えた上司の頭に真っ先に出てきたのはどうやら俺だったらしい。


手術が終わった部屋に鳴り響く携帯の音。

見れば番号はその上司の物だ。

溜め息を吐いて電話に出れば、上司から切羽詰まったように見学者の対応を依頼された。ミッションインコンプリートである。



*☼*―――――*☼*―――――


その後、見学者の対応を終えて仕事を片付けた俺は、またタロットカードを持ち出し占いを始めた。




前日にタロットカードを始めてみた、と友人に話した所、占って欲しいと依頼されたのだ。


その内容は非常に重いものだった。



「僕は離婚すべきですかねぇ?それともこのまま頑張って行くべきですかねぇ?藁にもすがるような思いなんです、まぁ占って見て下さいよ。」


そう窶れた顔で笑いながら言った彼を、俺は救いたくて良い結果を望みながらタロットカードの準備を始めた。



(えっと……2つの選択肢のそれぞれの未来を知りたいなら……と、シャッフルしたデッキからそれぞれの選択肢を考えながらカードを引く……とね。)


ネットで拾った情報を頼りにカードをシャッフルし混ぜ合わせて、デッキを3分割して好きな順番に重ねようとした時、……俺は強い胸騒ぎがした。


(昨日もそうだったが……分けたカードの一部がやけに気になる……、そのカードを選ぼうとすると強い胸騒ぎがする……)



俺は直感だけは高校生ぐらいの頃から、かなり頼りにしていた。

その的中率は高く、専門学校に通っていた頃は勘だけで国家試験の模擬テストを合格するほどだった。(全ての問題を敢えて分かってる問題でも全て勘に頼って解いた。)



その直感が叫んでいたのだ。


デッキからそのカードを引けと。


誘われるままに胸騒ぎのするカードがデッキの1番うえに来るように並べ、デッキの上下をひっくり返してカードを2枚引き横に並べた。(後後に分かったのだが、ひっくり返すのは自分が占われるかららしい。)



離婚を選択した場合の友人の未来は…………

カードを捲った。



ソコにはジャッジメントのカードが正位置で顔を覗かせていた。




「やっぱりかよ!こんな気がしたよ!……ジャッジメントの意味って何だっけ?ggrks!」


我ながら独り言が酷いがテンションが上がり過ぎておかしくなっていたのだ、早速ネットで調べてみた。


ジャッジメント……大きな判断をする時に出やすいカード、決断後には徐々に前のような良い状態に戻る……と。



「……次は離婚しないでこのまま頑張った場合の未来か……。」



結果としては人間関係を見直して改善すれば大きなチャンスが来るという結果が出た。



「これ伝えるのかよ……はぁ……まぁそのまま書いて送ろう。……どちらを選択するのも貴方次第……っと送信!」



その後も色々と占ったが外れることは無かった。



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