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霊能系を1から学んでみた  作者: 山田太郎
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初めての占い


霊能力……正直そんな物があるなら俺も幽霊が見てみたいなぁ……と、そう…思っていた。


見えたら特別な存在になれそうで、必要とされそうで、その能力が欲しくなった……だから今、俺はこの力を手に入れて喜んでいる。


*☼*―――――*☼*―――――


俺はとある県内の病院で働いている機械屋だ。

名前は言えない、偽名だから何でもいい……そうさなぁ…山田太郎とでもしておこう。


俺の名前なんざどうでもいい……


俺は今、ネットで自分に霊能力が無いか調べて貰った所だった。

特に理由は無い、強いて言うなら暇だったからそんな能力があれば良いな…とかその程度だ。


そして答えは3時間程で帰ってきた。

占い師の先生が言うには……、「占い系ならば何でも出来るようになる。共感力も高く憑依体質だ、それよりもヒーリングの能力が強い、鍛えていけば良い能力者になれる」という事だった。



それなら早速!とタロットカードを発注して占いをやってみた。


タロットカードデッキの中から、勘の示すままにカードを引いてネットで書いてた通りの並べ方をして、その意味合いを読み取ったのだ。


まずは自分の恋の行方から……


丁度、片思いしている相手が居たのだ。

この先の2人の運命はどうなのか訊けば、まるで人と会話するようにスルスルとこちらの心を当てられた。


だが答えはあまり良くないもので、このまま勢いに任せれば悪い結果となり失うが、時間を掛けてのんびりとやっていけば可能性はある……というものだった。



こんな占い信じられるか!と何度かやったが全て殆ど同じ答えが出て、最後には直感から語り掛けてきた。


混ぜ合わせたならもうシャッフルなんぞしなくていいから……サッサと1番上のカードを引きな?


そう言われているような気がして……俺はデッキからカードを引いた……



逆位置のテンペランス……1度距離を取れ……というものだった。



(こんな占いは信用ならない……取り敢えず明日の仕事でも占おうかな、おかしな答えが出たらこの結果も信用性は無くなるしな……)


そんな思いから、またシャッフルしたデッキからカードを1枚引いて表返した。



正位置のハイエロファント……指導したり、されたりという意味だった……。



(明日は上司に怒られるって意味かな……嫌だなぁ……いや待てよ……明日は……)


そう……その次の日は母校からうちの仕事場を見学したいという者が来ることになっており、その子の指導を任される予定となっていた……。



(……よく当たるが……まだ奇跡の可能性も充分にありえる段階だ……明日は上司から生徒を任されないように、全力で逃げよう!そうすれば占いは外れる!)



こうして……俺の霊能力の道への第1歩が始まったのだった。


この時、俺の霊能力はレベルで言うならまだまだ1だった。








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