ポチ(と俺)英雄がどっちのことかを知らされる。
今回で投稿二度目です。まだなにもつかめてないです。………二話目だから。二話目だから。二話目だから。
そんなことより本編どうぞ。
俺は佐藤一。ペットのポチと一緒に異世界転移をし、今まさに定番中の定番イベント、ヒロインの救出を追えたばかりだ。どうやら俺にはものすごい力が備わったらしい。実感はないが、めっちゃいかつい蛮族が俺を見て逃げ出したからどうやらそうらしい。
もう凡人なんて言わせない。この世界で英雄として生きるのだ!
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「あ、あの、そこの方。助けていただき、ありがとうございました。失礼でなければお名前を伺ってもよろしいでしょうか…?」
来た! ヒロインからの反応キタ! しかも、守ってあげたくなる低身長タレ目のゆるふわ系の美少女!
俺は可能な限りなキメ顔とイケヴォでセリフを飛ばす。
「俺は佐藤一だ。君は?」
「え…?え、えと…はぁ、そうですか……えっと…私はアルセント教会の修道女のルナと申します。え~…そ、そちらの方は…」
…なんか反応薄いな……ポチの名前聞かれたし…ナンデ?
「わんわんわんわんわん」
なんかやたらと吠えてんな。さっきまでおとなしかったのに。
「え……?え~……えと……」
ちらちらとこちらを見てくる。
ポチが吠えまくってるから困り果てて助けを求めてるのだろう。
「こいつは俺のペットのポチだ。多分吠えまくってる理由はお腹がすいたからだと思う」
「そうですか……ペット…ペット………ペット、ですか…? ………? …お腹が減っていらっしゃるのでしたら、ぜひこちらを…。お気に召すとよいのですが…」
そう言い、ルナは懐から干し肉を取り出し、ポチの前に置く。
え?俺にくれるんじゃないの!?てっきり俺が半分にちぎってポチに与える光景を見てほほえましそうに見ている展開になるのかと思っていたのだが……俺も腹減ってるし…。
何の用意もせずこっちに来てしまったわけだから所有物もなし。あるとすればポチの首輪とリード。
「わふ」
「ひゃい!?な、なんでしょうか!?」
ポチがルナにじゃれつく。ルナはあまりじゃれつかれるのに慣れていないのかやたら驚いて緊張すらしている。しかし、じゃれついてくるポチがかわいかったのか、可愛い笑顔を振りまきながらポチを撫ででいる。ポチの方は干し肉をくれたルナがお気に召したようだった。
「ところで、君はあの森でなにをしてたんだ?」
するとルナは緩んでいた頬を引き締め言った。
「私がここでなにをしていたか、ですか? ……その問いに対する答えは単純です。異世界より召喚されし英雄を我が教会…及び我が国のお力となって頂くべく、空間のゆがみが発生したこの場へ来た、というわけです。そこであの蛮族にからまれてしまって」
「なるほど、じゃあ俺が異世界人ってことも知ってるのか。」
「そういうことになります。あなたは不幸にも召喚に巻き込まれてしまったわけです。教会としても迷い人を見放すわけにはいかないのでしばらく生活できるだけの資金とすぐにでも働き口がみつかるようにこの周辺の店などに話をつけておきます。さらには空間のゆがみが再度生じた場合、すぐに帰れるようにご報告も致します。貴方に神のご加護があらんことを」
「は? 今なんて?」
召喚に巻き込まれた?生活できるだけの資金? 働き口?
それを聞いたルナは不満げに眉を寄せ、再度言う。
「ですから、召喚に巻き込まれてしまったハジメさんにしばらく生活できるだけのお金の寄付と働き口を見つける際のサポート。それと、もとの世界に戻る際のサポートもさせていただきます、と申したんです」
その言葉に聞きたいことを確認するようにつぶやく。
「は?俺が英雄なんじゃ……?」
「なにをいっているんですか? そんなこと、本気で思っているほうが愚かなのではないですか…? もしそうなのならば一度教会へいらっしゃってください。英雄というのは貴方がペット呼ばわりしたその方のことですが…」
目の前が真っ白になって何も考えられなくなることってホントにあったのかぁ………。
二話目、いかがでしたでしょうか。短い? つまんねぇ? 自分もそう思います(思いたくないけど)
このサイトの厳しいとこを知りました。センパイ投稿者様がたくさんいて自分の作品が埋もれて見てもらえない、というのが厳しいところだったんですね…もっとインパクトの強い何かを用意しなきゃならないんですかねぇ…