PCU-00-02 湊の子孫たち
湊の死から数十年が過ぎていた。
彼の血を引く者たちは、次第に国家の管理下で育てられていった。
しかし彼らの中で、特に才能を持つ者たちが反乱を試みた。
その一人が、湊の孫にあたる烏丸 涼だった。
涼は、幼少期から「英雄」としての重圧を感じていた。
祖父が残した遺産、彼の名声。だが、同時にそれは「国家に奉仕するため」のものだった。
涼は若いころから国家の管理を疑い、反乱の火種を燻らせた。
彼は仲間を集め、脱出と暴動を計画した。
だが、国家はすでにその動きを察知していた。
反乱の初日、涼とその仲間たちは、繁殖庁の本部を襲撃する。しかし、その時にはすでに大量の監視機器と警備が配備されていた。
「失敗だ」と涼は吐き捨てた。
その言葉が発せられた瞬間、全員が追跡され、捕まった。
その後、涼は収容され、国営メディアで一連の事件が公開された。
反乱者たちの顔は、見せしめとして広く放送された。
湊が死ぬまでに感じた、屈辱が、再び繰り返される。
湊と涼の共通の運命
時間が経ち、涼を含む反乱者たちは次々と“繁殖候補”として選ばれ、各々が繁殖活動を強制されることとなった。
「…俺もか」
涼は呆然とつぶやいた。
湊と同じように、彼もまた国家の道具となった。
何度も何度も、体は出産に使われ、子供を生んでは次々に受精させられた。
そして、半分以上の反乱者たちは、湊と同じ運命を辿った。
涼の心の中で、絶望が芽生え始めた。
数十年後、湊の名は依然として教科書に載り、国家はその成果を称え続けていた。
だが、その影には、消えた反乱者たちの魂が横たわっていた。
反乱が失敗し、彼らは英雄とはならなかった。
一方で、湊の子孫の中に、密かに生き残った者がいた。
その者たちが、再び反乱を試みる時――
その時が、次なる転機となる。
「自由を手に入れるその時まで」
――それは、未来への誓いだった。
Pink Capsule Universe 00:起源 <完>
次章は、女たちが消えた謎に迫ります!!




