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ピンクカプセルが紡ぐ未来  作者: つきや
Pink Capsule Universe 00:起源

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25/30

PCU-00-02 湊の子孫たち

 湊の死から数十年が過ぎていた。

 彼の血を引く者たちは、次第に国家の管理下で育てられていった。


 しかし彼らの中で、特に才能を持つ者たちが反乱を試みた。


 その一人が、湊の孫にあたる烏丸 涼(からすま りょう)だった。


 涼は、幼少期から「英雄」としての重圧を感じていた。

 祖父が残した遺産、彼の名声。だが、同時にそれは「国家に奉仕するため」のものだった。


 涼は若いころから国家の管理を疑い、反乱の火種を燻らせた。


 彼は仲間を集め、脱出と暴動を計画した。

 だが、国家はすでにその動きを察知していた。


 反乱の初日、涼とその仲間たちは、繁殖庁の本部を襲撃する。しかし、その時にはすでに大量の監視機器と警備が配備されていた。


「失敗だ」と涼は吐き捨てた。

 その言葉が発せられた瞬間、全員が追跡され、捕まった。


 その後、涼は収容され、国営メディアで一連の事件が公開された。

 反乱者たちの顔は、見せしめとして広く放送された。


 湊が死ぬまでに感じた、屈辱が、再び繰り返される。


 湊と涼の共通の運命

 時間が経ち、涼を含む反乱者たちは次々と“繁殖候補”として選ばれ、各々が繁殖活動を強制されることとなった。


「…俺もか」


 涼は呆然とつぶやいた。


 湊と同じように、彼もまた国家の道具となった。

 何度も何度も、体は出産に使われ、子供を生んでは次々に受精させられた。


 そして、半分以上の反乱者たちは、湊と同じ運命を辿った。


 涼の心の中で、絶望が芽生え始めた。





 数十年後、湊の名は依然として教科書に載り、国家はその成果を称え続けていた。


 だが、その影には、消えた反乱者たちの魂が横たわっていた。

 反乱が失敗し、彼らは英雄とはならなかった。


 一方で、湊の子孫の中に、密かに生き残った者がいた。


 その者たちが、再び反乱を試みる時――


 その時が、次なる転機となる。


「自由を手に入れるその時まで」

 ――それは、未来への誓いだった。




 Pink Capsule Universe 00:起源 <完>

次章は、女たちが消えた謎に迫ります!!

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