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7 【北風と太陽】

とんだ災難だった。


恐ろしく冷たい風にふかれた後は着てる服を全部脱ぎたくなるほど酷い猛暑に襲われた。

理由はわかっている、北風と太陽が私を使って力比べをしたからだ。


あれだけ強い北風と、あれだけ大きな太陽の会話が聞こえないとでも思ったのだろうか?

せめて私が聞こえないところで話してほしかったし、私を使って力比べなんて迷惑だ。


そもそもあれは本当に力比べになっていたのだろうか?

強い風が吹いたら?そりゃ着こむだろう、寒いからね

強い日差しが出たら?そりゃ脱ぐだろう、暑いからね


北風のように激しい方法ではなく思いやりや温かさで誘導するほうが上手くいくと太陽は諭していたけれど勝負というのは始まる前から終わっているもの。


北風を諭した時の太陽の顔を見たかい?

あの自信満々な勝ち誇った顔、勝者の笑みというものは隠しきれないものだね。


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