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20【ブレーメンの音楽隊】
恐ろしいばけものだった！
恐ろしい声が聞こえたから俺も仲間も一緒に慌てて家から逃げ出した。
しばらく経って帰ってみればあの声も全然聞こえない。
おばけが帰ったのかと灯りをつけようしてみればその後は散々だ。
暗闇でひっかかれ、噛みつかれ、蹴飛ばされ、なんて暴力的なおばけなんだろう！
風のうわさで耳にしたブレーメンへ向かっているという音楽隊を楽しみにしていたのに
あんな恐ろしいばけものが居るんじゃ戻れない！
残してきた俺達の飯も、家も楽しみも全部失うなんて
泥棒から泥棒するような面の皮が厚いおばけの面も見てみたかったね。
