39.〔トライアスロン〕は審査員と共に
頑張ったけど、この量が限界でした………
種目〔トライアスロン〕、菜々達は100m走とハードル、水泳の三つだ。
『え、これ採点基準とかどうするの?タイム測っても意味なく無い?』ってなるが、これは一つ一つの競技を1〜10点で区別して競い合う。
例えば、100m18.45秒(純也の記録)だとすると、中学陸上のちょっと下位らへんなので、ポイントは4ポイントぐらいだろう。
そうすれば、100m11.12秒(菜々の記録)とかであれば、10ポイント貰えるはずだ。
このように、競技によって判断基準、配点が異なるため、一つ一つの競技に審判がいて、審判たちが点数を決める方針だ。
これで最も重要なのが、審判たちが点を決めると言うこと。
決定的に『どちらが勝った』、『どちらが負けた』という結果が目に見えないのだ。
タイムを競い合うなら、早く走ったほうが可視化され、観客たちも決着が着く瞬間に盛り上がるだろう。
ただし、点数制になってしまうと、勝敗が審判によって決められてしまうから、『とりあえずゴールしたみたいだけど、これどっちが勝ったの?』となる。
その場合、審判を不正に巻き込むことができれば、バレずに不正ができてしまう。
ルールはわからないが、審判は公正を規すため、一般人、または教師から選抜するはずだ。
もし生徒から審判を選ぶとなったら、それはもう不正し放題で…………。
とりあえず、今回の競技の穴は『審判』だ。
実際、もう審判の買収に動こうとしている人間はちらほらと見える。
一応手は打ってあるが、とりあえずもう少し様子を見よう。
さて、審判がどこから選ばれるのかが重要だが…………。
「さぁて長らくお待たせしました!!遅刻していた選手も揃い踏み、〔トライアスロン〕の準備が整いました!!これより、審判が入場します!!」
審査員、5人が入り口から登場する。
「今回の審査員、試合の公平性を取り、各クラスから一枚ずつ、審判をもらうことにしましたーっ!!それでは、5人の審査員を発表します!!」
(あぁ……ビバ不正、だ…………)
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各クラスから選出された5人の審査員。
A組からは、花坂 六芝。
B組からは、鵜島 堀那。
C組からは、新梨 推治。
D組からは、浦見 心汰。
そしてE組からは、志動 夏樹。
(まずいかもな……)
審査員の列を見ながら、心の中でつぶやく。
なんとA組とC組以外のクラスの審査員は全員わかる。
いつの間にコミュニティが広がったんだなぁとつくづく感じる。
だが、だからこそちょっとした危機感を覚えているのだ。
このメンバー、A組とC組の審査員以外は全員会ったことあるし、推定だが、僕に敵対している人間たちだ。
C組の審査員もどこかで見たことある気がするが、多分気のせいだろう。
無くした記憶に関係ある人かもしれないし、後で話を聞いてみるとしよう。
【特待生】疑惑のある鵜島 堀那。
生徒代表挨拶で殺意を飛ばしてきた浦見 心汰。
一度敵対したことのある志動 夏樹。
あまり、いい審査員とは言えないだろう。
まぁ、これは用意しておいた保険を使う必要がありそうだ。
「さらに審査員には、生徒会の仕事を学びたいと勉強に来ている白鳥 忠美さんにも審査員をしてもらいます!よろしくお願いします!!」
保険というのは、これだ。
ギリギリ、第三者を入れることによって競技の均衡を保とうとしている。
これが、生徒会である神咲 帝にできる、不正に対する唯一の方法である。
不正を見逃すまいと、審査員たちをみる。
〔トライアスロン〕なんていうクソ競技を入れた教師長に中指を立て、試合開始に思いを馳せた………。
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「どうかしらぁ?自信はあるぅ?」
〔トライアスロン〕開始前、会場では熱海 穂村と逆原 菜々が緊張をほぐしていた。
「ええ、バッチリよ。神頼みは必要ないくらいね」
「あら、神頼みはしておいた方がいいわよぉ?案外、神様っていうのは私たちを見離さないからねぇ」
「私もそう思う〜!!」
「「!?!?」」
緊張をほぐしていたところに、唐突の第三者が割り込んで警戒状態になる。
「敵チームの女の子がぁ、急にどうしたのぉ?」
「そんなに驚かないでよぉ〜。私もつい最近、『運命の女神様』が微笑み続けてる気がするの!!」
恍惚とした様子でその女子………秋元 二色が言う。
「へぇ〜、そうなのね。でも残念、それもここで終わりよ」
「………自信があるのね?『運命の女神様』は、私の味方だよ?」
二色は自信満々に応える。
が、それに対する菜々の反応は…………。
「勘違いしてるようだけどね?」
「??」
「神様であれば、絶対にあなたよりも私に微笑むに決まってるわ」
豪胆に、菜々はそう宣言してみせたのだった。
うらめもっ!
「作者は伏線をたくさん貼ろうと頑張っていますし、伏線に頼り過ぎて理解しにくい内容の場面が何個もあります。ご注意ください」




