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2ー3間 幕間①




 4月の中旬頃………



「はーい!それでは今回は、このクラスの係活動を決めていきまーす!」







 あまりの福島先生の可愛さに、男子は内心絶叫していることだろう。



 いや、注目すべき点はそこじゃない。




 今回するべき事、『係決め』である。





 僕はやはり楽で、ほぼ何も考えない感じの係がいい。








『なぁ、菜々。お前は学級委員長でもやるのか?』



『もちろん生徒会よ。学級委員よりもやりがいがあるし、私はそっちの方が性にあってるからね』





 ヒソヒソと聞くと、菜々はさも当然のように返してくる。






『生徒会なんて、もう決まってたのか?』



『あなたのことだから聞いてないだろうと思ってたわよ。今年は2,3年生がいないから全役職を1年生から出すのよ』



『僕の信頼度低くない?』






 この高校1番の級友(だと思っている)人からの信頼度がここまで低いとは。



 僕はもはや、この高校に居場所なんてないのかもしれない。








 と思っている間にも、入る係を考えなければならない。





 一番無難なのは号令とか、黒板消しみたいなやつとか…………。








『迷うな………』



「あぁ、あなたの係だけど………」





 ボソッと呟くと、菜々はそれに反応した。





































「あなたは私を支えてくれそうだったから、生徒会の議長に据えておいたわよ。係のことは悩まなくていいわ」














「…………………は?」








 あー、なんだろ。







 疲れてんだな、きっと。





 ちょっと前に入学式で春太と揉めたし。






 ちょっとまだ脳にダメージが残ってたのかもなぁ。




 ハハハッ、ハハハハハッッ!!
















 ………………………………え?








「…………いやいや、流石に冗談キツいぜ?菜々。まずまず、本人に許可取ってないのにどうやって──────」





「あぁ、委員長以外は推薦式なのよ。あなた以外推薦してないから、あなたは確実に議長に入るわ」





「ノオオオオォォォォーーーーッッッ!!!!」






 この世で一番めんどくさそうなやつに入ってしまった!!



 ん?待て?




 委員長推薦ってことは…………菜々が委員長ね?



 菜々が委員長ってことは………………ほとんどがこのEクラスから出るだろう。




 だとしても、菜々と親密な関係にある人間は限られてくる…………。





 それに、仲良くしてる男子なんて皆無だ。



 それこそ、僕ぐらいしかいないかもしれない。











 そうなったらどうだろう。





 ルックスが恵まれた、黒髪ロング系清楚美人から推薦されるほど仲がいい男子。



 それが僕になる。










 あ、ヤバくね?




 ちゃんと死なない?これ。




 しっかりと死ぬ気配があるなぁ、この立場。









「すまない。ほんっとうにすまないのだが、今から辞退することは………」



「無理よ。議長の仕事が面倒だからって辞めさせないわ」









 違うんだ菜々よ………。




 僕が恐れるのは議長の仕事じゃなくて、他人からの怨恨なんだよ…………。











「菜々。入学式にあったこと、覚えてる?」




「えぇ、もちろんよ。春太くんのことでしょう?なに?あれで助けたことでチャラにしろって?」







「いやいや、違うとも。僕が言いたいのは、あれが起きた原因が僕と君が仲良くしていたことだ」



「そうらしいわね。それが?」







「僕が推薦されたってことは、僕と君が仲がいいって結論に至る人も出てくるわけだ」



「そうなればどうなると?」



「僕がボコボコにされる」









「あなたがボコボコに?ハッ、面白い冗談ね。返り討ちの間違いでしょう」



「流石に僕、どんな人間もとりあえずぶん殴るような暴君じゃないからな?」









 コイツの中の僕のイメージどうなってんだよ……。






「でも残念ね。どれだけ足掻こうともはや決定事項よ。全先生からも了承を得ているわ」






 世間は残酷だ………。




 係さえ自分の意思で決めることができないだなんて………。







 こうして、委員長の座は宇賀田 未来に決まり、このクラスからの生徒会は、逆原 菜々、神咲 帝、ついでに黒田 純也が出ることに決まった。








 やはり、最も強いチカラは権力だな。










うらめもっ!

「私ねぇ、左隣の席の野郎に苦痛を味合わせたかったから委員長になったんだ〜。こき使ってやろうと思って」



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