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平和なプロローグ


タイトルは不定で、まだ変化する可能性があります。ご了承ください。


内容も説明不足で理解し難い点がありそうなので、その場合は感想で遠慮なく聞いてください。解答と共にわかりやすく書き換えます。



 この世界が、嫌いだ。




 この社会が、嫌いだ。





 何もかも、自分が神になったような気分の人間達で支配されていくこの社会が、嫌いだ。



 何もかも自分基準で考え、利益、損得、自分の都合が合わなければ容赦なく切り捨てる、この世界の人間が嫌いだ。




 人間が、大っ嫌いだ。













 だから、こんな世界は、大嫌いだ。



























◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 この社会では、各人に【特技】、正式名称【対障害超高性能付与式先天的特殊異能戦闘技術】が与えられる技術が発明された。



 イカれた科学者たちが世の発展のために気持ち程度に作った【特技】付与装置を、ある特定の学校に配置して育成し、試験的に世の中に役立つかを検証するという計画だ。



 俺がこれから入学する高校、《創名高校》も、【特技】専門の高校だ。



 俺たちは、その第一期生。


 無作為的に選ばれた200人の内の一人…
























 …ではない。


 俺は、学校の重要人物から指名されて入った、いわゆる特別入学のようなものだ。


 だが、諸事情により特別入学の件は内密にしなければいけなくなった。


 だから俺は、この学校では目立たないように努めることにした。なのに………











◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






 やぁ!


 僕の名前は(みかど)

 神咲(かんざき) 帝さ!



 新高一男子☆

 身長は165cm、体重は……ひ・み・つ☆


 趣味は読書といった、平々凡々とした男子さ。

 





 まぁ、それより!!

 いやぁ、今日はなんともいい日だろうか!


 花が咲き乱れ!小鳥がさえずり!人々は活気に満ちている!!



 そう、活気に……






「帝、これはどういうことだ?」


「神咲くん? 未来(みき)、説明してほしいなぁ?」


「あっはっはっはっはっはっは!ひーーー!!死ぬ!笑い死ぬ神咲!ひーーー!!!!」




黒田(くろだ)さ、友達である僕の危機に、なんでそんなに笑えるんだ??」


「ひゃーーーーーははははははは!ははははははははははっ!!!」





 ただいま、ご覧の通り詰問中である。




 かなりご立腹で僕のことを『帝』と読んだ人は、《逆原(さかはら) 菜々》。




 この高校の生徒会長だ。


 この喋り方の通り、かなり厳しい性格をしている。


 みんなからは、入学した数日後には《話しかけにくい人》のレッテルが貼られていた。







 もう1人、僕のことを『神咲くん』と呼び、自分のことを『未来』と呼んだ女子は、《宇賀田(うがた)未来》。



 このクラスの学級委員長。


 一言で言い表せば、正直可愛い。


 あざとい系?と言うのだろう。



 僕はそう言うのに疎いからわからないけどこの高校では早くも男子からの人気が高い。







 そして、ずっと笑っているこいつ。


 《黒田 純也(じゅんや)》は、唯一と言っていいほどの僕の数少ない男友達だ。


 かなりクラスカーストの上にいて、まぁ言うなれば、陽キャだ。







 こいつらは全員高校で出会った奴らだが、かなり打ち解けあって今では一緒に談笑(?)できる仲になった。





「まぁまぁ逆原氏、宇賀田氏。落ち着きたまえや。一体僕が何をしたと言うんだ?」


「「黙れ嘘つき」」


「…………」



 話し合いにすらさせてくれない僕の気持ちをどう表現すればいいものか……。


 まぁ()()()()()らしいからしょうがないけどもね?




 いや、でも今回()ほんとに心当たりがないのだが……



「あなた、私たちに喧嘩売ってきてたでしょ?」


「ん?いつのことだ?」



 喧嘩売った?う〜んと……



「あの時よ!!体力テストの時!『僕は君たちと違って頭がいいからランクが〜』ってやつよ!」


「そうだ、成績のいい生徒であれば私とこのクラスをまとめられると思ったのにこれは…」




 僕らが入学したとき、『入試代理』と称してテストを行った。

 その時の点数や付与された【特技】などをもとに一人一人に『ランク』と言うものをつけ、[A〜G]までにわけたのだ。





 『ランクが〜』ってやつ……なるほど。


 5クラス平等になるようにランクを割り振ったという説明があったから、ランク上位で組めばクラスを安定させられるリーダーとして機能すると考えていたらしい逆原と、単純に売られた喧嘩に怒っている未来。


 そう言ったことだろう。





「あぁ!そんなこと言ってたね。そ、それが?」



 冷や汗がダラダラと流れ始める。


 流石に鈍感な僕でも怒ってる理由に気づいたぞ?




 だってあの時僕は……



「ランク、公開されてるわよ!何よ!あんたのランク!!なんで最底辺のG()()()()なの!?」


「お前!テストに自信があると言うのも嘘だな!?最底辺の分際で私を辱めやがってぇ!!!」




 あの時僕は、テストで寝ていてまともにやってなかったからだぁーーーー!!!!



「だって友達欲しかったんだもーん!!」




 僕は、一目散にそこから逃げた。




「逃がすかああぁぁぁ!!!」


「逃げられると思うかあああぁぁぁ!!!」



「待つんだ!!宇賀田と逆原あああぁぁぁぁ!!!!!」














 時は、入学初日に遡る。







 誤字脱字などありましたら、誤字報告の程、ご協力よろしくお願いします。



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