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第二章・転換之壱、『らしくない感覚』
僕が【魔術師】として、『アズマ』として活動していた頃の話。
それをさっき、『ウムル・ノーデン・ラプラス』に頼んで、詳しく教えてもらっていた。
「……」
あの調子だと、こんな話なら、ノエルもまた、知ったのだろう。
ふと、僕は考える。
これまで通りにあるべきか。
それとも、『アズマ』らしくあるべきか。
とにかく、迷った。
それに、困った。
僕はどうするべきだろうか。
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理解した。
理解してしまった。
彼もまた、過去を知ってしまったのだと。
彼がまた、私の過去に巻き込まれてしまったのだと。
どうしようもない恐怖が私を蝕む。
そんな状況を、当然のものとして安らかに思う自分がいる。
何が、正解のだろうか。




