〇【魔族】公爵との闘い(3)
『【魔神】ベルデュノルディルは、【大樹海】を足掛かりにして、世界征服を企んでいるのかー!』
『【地神】ごときが我が主を呼び捨てにするとは…。まあ、どうせこの後、八つ裂きにしてくれよう。して、お前は何故、お休みになられている我が主の懐に飛び込んできたか、神どものこと、寝首でも掻きにきたのか。』
『うきーーー、いちいち、おいらがそんなこと考えるわけないだろー!!』
多分、手長猿の発言は本音だが、相手方にはまったく通じないよね。
よく分かんないけれど、絶体絶命のピンチの割に、いきなり敵の気配を感じた相手方に何となく同情してしまう。この場合、オレって単なる第三者の、単なる被害者だよね。
【魔族】も、オレ自身のことは全く気にかけてない様子だし。
そもそも、この手長猿さえいなければ…
それはさておき。
いずれにしても、今のオレができることは、【魔族】に、巻物が組み込まれたらしい右手を向け…
(魔法を発動する)
と念じてみる。
すると、次のような効果が生じました。
〇第1段階
地面から白い靄が漂う。
背後の木々も何となく靄に覆われていく。
【魔族】の周囲にも白い靄が沸き立ち、【魔族】の体に纏わりつく。
『な、なんだ、これは…!』【魔族】の叫び
〇第2段階
周囲の白い靄が【魔族】に収束し、【魔族】を拘束する。
『う、う、う、動けん…!』【魔族】の呻き
第3段階
そう、強い【神気】を纏う、その白い靄から光が発せられる。
強い【神気】は、【魔族】を苦しめる。
『ぎ、ぎやあああああああああああああああああああああああ』
轟く【魔族】の悲鳴!!




