〇【魔族】公爵との闘い(2)
【魔族】は本当におとぎ話にでてくるような魔族のお姿だった。
身長2mを超す巨躯、紫色の肌、頭の横からは角がせせりだし、金の瞳に縦長の瞳孔。
2mだよ、プロレスラーだよ、ホント。
その【魔族】が、オレと手長猿の前に立っている。距離としては、約20mってところか。
【魔族】が何かを呟くと、その周囲の樹木が消滅し、【魔族】をオレの間の視界を遮る物体が無くなってしまった。
オレは落ち着いていた。あきれて一回りして落ち着いてしまったともいう。
何故か。
まず、追いつかれ、とにかく撲殺されてしまうイメージがあった。
運動神経の鈍いオレにとって、この世のものとは思えないスピードで突進してくる【魔族】に魔法を当てることは、ほぼ不可能だったはずだ。
だが、そもそも…、どうしてこの世のものとは思えないスピードで突進してきたのか。
その謎が、今、明らかに!
☆
『何か妙な【神気】を感じたと思えば…、【地神】風情が、何故、我々の領域に踏み込んでおるか。』
『うきーーー、おいらがいかに戦いに向かないとはいえ、【魔族】ごときに【地神】風情と罵られるとは、屈辱、屈辱~~~』
『ほざかしいわ。公爵たる我が問に答えよ。何故、【魔神】ベルデュノルディル様の領域を、森に詳しい【地神】が斥候しておるのか。』
【魔族】公爵は、手長猿とお話をはじめていた。
手長猿とオレの視線が交差する。
この絶体絶命のピンチは、ほかの誰でもない、森に詳しい【地神】と自称する、この手長猿の存在のようだ。
この絶体絶命のピンチは、ほかの誰でもない、森に詳しい【地神】と自称する、この手長猿の存在のようだ。
重要なので繰り返してみました。
オレの冷たい眼差し。
それを受けて、手長猿から冷たい汗が流れているのが、なんとなく、分かる。
オレが欲しいのはナビゲーターであって、フラグではないのです。




