〇新学期。(空気って読むべきものだよね)(4)
ルリアナ嬢の表情がはっと固まる。
4組の皆さん、何ですか、その一体何をこんどはしでかしたんだというオーラは。
オレはおもわずターニアを睨んでしまった。
ターニアは気にすることなく、にっこり微笑んで・・・
「セージ様、不束者ですが、精一杯、講師を務めさせていただきます。分からないことがあればいつでもどこでも申してください。不詳ターニア、セージ様がご納得いただくまで、ご説明させていただきます。」
そういって、オレに向かって、しっかり頭を下げました。
ええと、絶世の美女の【森人】に公衆の面前で傅かれるって、本当にこれがオチなんですか。
ただ、魔法関連のパラメーターの向上に、全面的にターニアが協力してくれるっていうのは、痛いほど理解ができたオレなのでした。
これなら、認識阻害スキルを習得するまでの間、情報漏洩とか情報隠蔽とかをターニアがしっかりサポートしてくれるわけで。
よかった、これで被検体の未来を回避できたよ。
でもね。
やっぱりね。
いいから、空気読めよ…
新学期って楽しいことがあるよ、多分。
本当に一度、死んでしまい、人外の【魔族】公爵と対決して。
気がつくと、新学期の授業は、隣の席に美少女がいて、教壇からは美女が微笑んで。
ごめん。こう書いていると、オレって幸せなはずなんだけど、全然、実感湧きません。
※特に1組の男子の視線は、殺傷能力があるんじゃないかなあ。
☆
イメージの上書き。
子育てのとき、ついついきつく叱っても、あとで優しくフォローすることで、優しいママのイメージに上書きできるんだそうな。
これ、絶対、変な人扱いだよね。
休憩時間にはウィッキー君が登場して、手長猿を女の子たちが取り囲む。
なぜか、オレはルリアナさんから、ちくちくとお叱りというか小言を受けつつ、男子たちがそのオレたちを羨ましそうに見守っているという光景。




