〇神様との邂逅???(2)
病気と付き合うなんて、生易しい事ではなかった。
やはり耐え難かった痛みや全身を纏う倦怠感。
「どうして自分だけが」という思い、健やかに過ごしている人々への強い妬み、そして自己嫌悪…
こうして振り返ってみると、心残りな点はそりゃいっぱいあるけれど、正直、頑張って生き切ったなあと思う。
というか、普通、振り返られないよね?
「それそれ、ラノベっぽい展開なのじゃ」
「それじゃあ、俺は【転生】するのでしょうか?それとも【転移】?やっぱりチート能力があったりするとか」
分が何を考えているか、全部、伝わっているので、本当に本音ダダモレな感じの質問をしてしまった…
「実はのう、ちょっとというか、とっても微妙でのお」
少しもったいぶる神様。でも、こうしてお話できる時間はとても限られているらしい。
なので、神様は要点だけ直接提示してきた。
「そもそも「異世界へ送る」というのは非常に例外的な取り扱いなのじゃ。ただのう…、実は、桂木誠二君の場合、実はこちらの手違い?で、魂が2つに分離したまま別々の世界で誕生してしまったため、例外規定を適用することになるのじゃ。」
え、何、別々の世界で…って。
ちょっと待て…。手違いで魂が2つだと…?
「ま、ざっくりいうと、具体的には「こちらの世界」の肉体が死を迎えたので、「あちらの世界」の肉体のもう一つの魂と融合することになる。まあ、融合については座標軸をきちんとそろえる必要があるが、その辺りの調整はわしが熟練の技を用いて、きっちりやってやろう!」
うまくいかなかったら、変な融合をするってこと??
「こほん。自我も融合するが、もともと一つの魂なので、違和感はないので安心してくれ。多少、混乱はするかも知れんが、一つの身体の中に2つの人格って感じじゃなくて、「2つの人生を歩んだ人間」のような感覚になるから安心せい」
多重人格者っぽくなるわけじゃないのね…
まあ、実際、やってみないと何にもわかんないのだけど。
※1日4話、投稿中です。




