〇女の子と二人っきりの夜(手長猿はノーカウント。女の子かどうかも不明。)(3)
「本来は皆と同じく狩人ですが、最近は人間との折衝に携わっておりました。探索者という名目で【王都】にいることが多いです。まさか、このような仕打ちを受けるまで恨みをかっているとは思いもいたしませんでした。」
そりゃ、単に殺すのではなく、眠らせて【大樹海】の【小鬼】の集落に投げ込むのだから、あまりにサイコ系で怖いです。察するに、この人の領域を超えた美貌ってのが、皆さんの何かを狂わしてしまうのでしょうか。
「セージ様は本当に聡い方ですね。君子危うきに近寄らず。興味半分に事情を聞いていただいても全く問題ないのですが、あまり関わるべきではないと感じることはとても重要なのだと思います。」
「ねえ、ターニアさん。オレ、ただの人間の学生ですよ。知識も経験も【森人】のあなたと比べて低いです。たまたま、今回、あなたを助ける機会があっただけだから、そんなに改まった話し方をしなくてもいいですよ。」
「いえ、神様が主と呼ぶあなたのことを、ただの人間と思うのは無理です。しかも、あなたは私を死の淵から助けてくださいました。ですので、お許しいただけるなら、何か恩返しをさせていただければと思います。」
にっこり微笑むターニアさん。うわー、人の領域を超えてるよ本当。
しかし…
ターニアさんを助けたのも、「めざせ、パラメーターカンスト」キャンペーンの一環なんだよなあ。
なので、ターニアさんが元気だったら、それでミッションコンプリートなんだよね、実は。
ちなみに、ウィッキー君は何かご褒美というか捧げものを期待している様子。
俗っぽいのも神様の属性なのかなあと感じる今日この頃。
もしかして、ウィッキー君、ターニアさんと一緒にお風呂に入りたいとか。
あ、視線をあわそうとしないよ、この手長猿。
「それなら、ターニアさん。認識阻害の魔法を教えてもらえますか。オレ、王都学園の中等部なんだけど、このパラメーターがばれちゃうと、どうにも明るくない未来しか予測できない感じなんです。」
「それは喫緊な課題なのですか?」
「うーん、喫緊というほどではないんですけど、そろそろ学園も新学期がはじまりますんで。いつ、どこでボロがでてしまうのか、って悩むのもバカバカしいですし。」
ターニアさんはころころと笑った。
「確かに、今の状況だと英雄吸に至っているパラメーターがあってもおかしくない感じでしょうか。【王宮】も【教会】も【組合】も、あなたのことを溺愛して、そして、離してくれないでしょうね。」
すみません、想像すると、ちょっとブルってしまいました。




