〇女の子と二人っきりの夜(手長猿はノーカウント。女の子かどうかも不明。)(2)
すると、【森人】のお姉さんは、改めてウィッキー君に頭を下げたあと、こちらに向いて、オレに向かって頭を下げた。
「人ではないと、私をここまで担いでくることはできなかったでしょう。神様だけでは私は助からなかったかも知れません。本当にあなたに感謝いたします。」
☆
とりあえず、一晩、結界の中で野宿した。
【大樹海】の中で見張りを立てず、夜に休息できるのは、偏にウィッキー君のおかげである。最初のエピソードがなければ本当に尊敬するのだけれど。最初のエピソードがなければ。
【森人】のお姉さんは、ターニヤという名前であるとのこと。
なお、【森人】の本当の名前は、人間には発音が難しく、そして、とても長いらしい。人と交流のある【森人】は、その短い名前で人と交流するのが通例だそうな。
とりあえず、オレがお願いしたのは、オレの事を秘密にしてほしいこと。
修業のため【大樹海】の中、【地神】と一緒に駆けまわっていたなんて世間様に知れたら、あっという間に実験材料になってしまいます。
下心ですが?
怖くて年齢は聞けませんでした。そして、非常に美しい生物って感じが勝っています。
【小鬼】の集落を攻撃して、人を助けるなんて経験も初めてだし。
そもそも、性格がちょっとあれなウィッキー君がそこにいるんだよ。
「はい。付き人に薬を飲まされて意識を失ったところから、ほぼ意識はありませんでした。【小鬼】達に囲まれ身の危険を感じたこと、セージ様に担ぎ出されたことを、何となく覚えている程度です。」
そうなのだ。現在のオレの自慢の一つは、
持久:B→S/S 遅筋系、循環器系の評価
人類最高峰にまで到達したこの持久力。
【大樹海】内の移動スピードは、当然ながら、人類最高峰のはず。なのに、ターニアさんの移動スピードと持久力もなかなか凄い。
これが種族属性ということか。
『娘よ。おぬしの里での役割は何をしているのじゃ?』




