〇夏季休暇なんだから遊ぼうぜ。(レベリングって楽しいよね)(5)
【小鬼】は色めき立っている。
これ、どうにも本当に凌〇系のストーリー展開っぽい。
【森人】の女(多分、とても美人と推定)に、【小鬼】が種付けのために群がる…って、多分冗談ではないみたい。
逆にいうと、集落全体が油断していて、外からの攻撃への対処が難しい状況。これはいける。
集落の中心、5m四方の立方体の中を業火で燃やし尽くすイメージ。空気を圧縮させ短時間で茅を燃やし尽くす。
「風よ、その身を寄せ合い静かに踊れ、さらに寄せ合い静かに踊れ。」
「火よ、敵なるものを、業なるものを燃やしつくせ。」
ゴウという唸りと共に、【小鬼】の集落の中心が、一瞬にして燃え上がる!
オレの【並列思考】の特性により、2種類の魔法を遅滞なく使用することができる。
予想どおり、火と風の組み合わせはインパクトでかい!
『グギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!』
『グギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!』
『グギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!』
『グギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!』
『グギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!』
おそらく100匹を超す【小鬼】たちが大騒ぎをはじめる。
それには構わず、さらに3つの茅の固まりを燃やす。
…
やべえ、煙が集落全体を覆い始めた。
確か火災事故でのケガの要因の大部分って…(汗)
『あるじどの、今のうちに。いや、できるだけ強化しておかないと、人を連れて脱出できないのだ!』
そうだ、ウィッキー君に言われなくても、これはかなりの力技になりそうだ。
もう、オレも【小鬼】もエンカウントしてバトルがどうのってレベルじゃないくらい混乱してる!
あ、オレが混乱しちゃいけないね。
まずは、身体を活性化させて、筋力を増強させてっと…
んで、矢除けの魔法で、少しでも熱波が近寄らない様にしてっと…
水筒の水を頭からかけて…
ウィッキー君をここに置いて…
大きく息を吸って~~~
木から飛び降り、【小鬼】の集落、手前の目標地点まで駆けだした。




